西田四郎さんの絵をひさしぶりに見た。ことし1月の春陽会道作家展は、出品していなかったので。「旅路」と「使命を終えて」。モティーフは鮭のまま変わらないが、とくに「旅路」のほうは、遡上途中の雄と雌の鮭をわりあいやわらかみのある線で描いており、色も薄紫や黄色など、穏やかさに満ちている。これも、新たなステージというか、境地というべきだろう。
内藤広子さん「林檎の樹があった時」は、セザンヌの絵に出てきそうなリンゴが収穫されている情景を描いたもので、祝祭的な楽しさに満ちている。
森幸子さん「海辺のシエスタ」は、横たわる裸婦がモティーフ。曲線と、まばゆいが、どぎつくない黄色を主調とした色彩が、よく調和していると思った。
この展覧会は、道内を代表する画家の伏木田光夫さん(札幌。全道展会員)の教室展で、伏木田さんを含め54人もの大人数が出品している。全道展会友の川本エミ子さん、笠原悦子さんをはじめ、どうしても師匠の画風に近寄ったものが多くみられるが、筆者が上に挙げた3人は、わりとそうではない部類だと思う。
伏木田さんご本人は「寝そべる女」「小夜子夫人の肖像」を出している。ものの存在本質に迫るような執念深い筆触はあいかわらずだが、明度がすこし上がって、いくぶん明るくなってきた印象を受ける。
3月13日(月)-18日(土)10:00-18:00
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A)
内藤広子さん「林檎の樹があった時」は、セザンヌの絵に出てきそうなリンゴが収穫されている情景を描いたもので、祝祭的な楽しさに満ちている。
森幸子さん「海辺のシエスタ」は、横たわる裸婦がモティーフ。曲線と、まばゆいが、どぎつくない黄色を主調とした色彩が、よく調和していると思った。
この展覧会は、道内を代表する画家の伏木田光夫さん(札幌。全道展会員)の教室展で、伏木田さんを含め54人もの大人数が出品している。全道展会友の川本エミ子さん、笠原悦子さんをはじめ、どうしても師匠の画風に近寄ったものが多くみられるが、筆者が上に挙げた3人は、わりとそうではない部類だと思う。
伏木田さんご本人は「寝そべる女」「小夜子夫人の肖像」を出している。ものの存在本質に迫るような執念深い筆触はあいかわらずだが、明度がすこし上がって、いくぶん明るくなってきた印象を受ける。
3月13日(月)-18日(土)10:00-18:00
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A)