さいとうギャラリー、夏と年末年始恒例の小品展。
ことしも、札幌でいちばん早くからオープンしています(といいつつ、実際に見に行ったのは去年の暮れ)。
ふだんの作風とちがった、遊び心ある作品を出している人や、新年らしいムードの作品を出している人もいて、楽しめます(ふだんとおなじ人も多いですが)。
出品作は次のとおり。
富田知子「Dream Box」
関川敦子「西瓜泥棒」
林亨「眼を閉じて」
阿部美智子「うふふの初夢」
神谷礼子「Memory」
府川誠「帰電車」
府川さんらしい、郷愁に満ちた版画。2輌編成の車輛がかわいらしい。「電車じゃなくてディーゼルカーでしょ」というツッコミはナシということで。
柿崎煕「親密な森」
植物の種子を思わせる小型の立体をインスタレーションで展示することがほとんどの柿崎さんにしては、めずらしい平面。パステルかな。群青の筆触のなかに、水色や橙色の点がちらばる抽象です。青の深みがいいなあ。
白鳥洋一「冬の山」
田村佳津子「時」
藤野千鶴子「星のうた」
吉田敏子「OSECHI」
吉田さんは本職は版画家。今作は、薄い金属板を張り合わせたようなコラージュ作品です。
阿部典英「イノさんとノシさん」
典英さんは毎年、干支を題材にしたユーモラスなイラスト風の絵画を出品しています(たぶん)。ことしは、肉屋さんの包みに使うような薄い木のコラージュを組み合わせています。
渡會純价「たわむれ」
渡會さんは銅版画家ですが、今回は木版画を思わせる風合いです。
米谷雄平「marked」
太陽フレアのように、円から飛び散る黄色と橙色のエナメル絵の具が、新年らしい強いパワーを感じさせます。
それにしても、「道新北の文化会議」などでいつもいっしょだった仲良し3人が、壁面でならんでいるのも、オモシロイです(楽屋落ちっぽいけど)。
毛内やすはる「fallen」
阿智阿地信美智「ワンセグ羽子板」
携帯電話風の羽子板。あったら便利かなあ。
吉田茂「synchronisty series『Prominnence』」
泉修次「FORTUNE IGUSA's BOX」
箱の中に、竹ひごならぬイグサが差してあって、鑑賞者が1本ずつ引く-という、参加型の作品。イグサの尖端には色が塗ってあり、赤が大吉、水色が中吉、緑が吉、黄緑が小吉、オレンジが凶、黒が大凶、白が「もう1度」、黄色が…じぶんのメモの字が読めない…orz。「普通」かな。
まるでおみくじですが、筆者は、なんと赤でした! へっへっへ。2007年はいいことありそうな予感がします。
毛内康二「曲るストライプ」
支持体がうねるような凹凸を持つ、毛内さん独特の抽象画です。
八子直子「カガミノミヤ」
楕円形の派手な飾りの額を持つ鏡の作品。夕焼け空と電柱を撮った写真? をコラージュしています。
櫻井マチ子「MOCOのお正月」
摩訶不思議な絵を描く櫻井さん。今回は、ミニサイズのイーゼルとキャンバス、それに筆をすえつけた、一種の正月飾り。とても小さな鏡餅もついています。
藤本和彦「言霊(ことだま)」
佐々木けいし「龠(やく)」
金子直人「漢字ストラップ」
加藤宏子「Improvisation VIII」
原田ミドー「
マークと
マーク」
絵文字が読めない方へ。ハートマークとサクランボマークです。100個のますの中に、サクランボが27個、ハートが73個、金や緑でえがかれていますが、ひとつとしておなじものはありません。
伴翼「humanities」
島津明美「つぎの日」
大滝憲二「游(ゆう)」
額の中に「Universalism KENJI OHTAKI Driving iron」と印字されていますが…。
荒井善則「Soft Landing to Season」
山内敦子「お正月」
矢崎勝美「COSMOS」
渡邊範子「力強く進む年に」
金子辰哉「残像-A」
末永正子「雪景色」
北浦晃「旭岳に行く道」
今回は、油彩ではなく、スケッチの版画です。
守矢有里「待ち望む」
佐久間敏夫「カタクリ咲く頃」
中田やよひ「NOW」
村本千洲子「迎春」
ここ数年、細かな筆致で、昭和の生活感あふれる作品を出していましたが、ことしは、村本さんらしい恐ろしげな表情の女性が登場。ワインなんかあけちゃってます。背景が、光琳の引用になっているのがおもしろい。
巖信榮「摩周湖」
早川尚「水の輪」
高澤のり子「花」
林田理榮子「母子像」
工藤悦子「華」
意外な小品を出すことの多い工藤さんですが、今回は、深い青で、曲線によるふしぎな生命体のようなものを描いたいつもの絵です。
米澤榮吉「夕照」
雪景色の風景画を得意とする江別の大ベテラン。沈み行く太陽と、波打ち際を描いたシンプルな1枚。
折登朱実「昔と今」
波田浩司「元旦の空から」
岩本勝美「ヒヤミカセ」
下田敏春「渓流(鹿の湯の初冬)」
近藤健治「ブラックタイガーと枯れた唐辛子」
佐藤萬寿夫「2007-1-10 朝」
佐藤さんも毎年ちょっと作風を変えてきます。今回は、明るい西洋風の窓がモティーフ。
川本ヤスヒロ「猫と人」
中野邦昭「しゃくやく」
浅野天鐘「丹頂の朝」
岸本裕躬「たね」
斉藤嗣火「碧風」
横向きの女性の肖像。ルネサンス風の存在感があります。
武石英孝「早朝の港-小樽-」
道展では老人の人物画をよく出品していますが、風景画もうまいなあ。雪の上のわだちとか、クリーム色とサーモンピンクのとけあった空など、いかにも冬らしい情景です。
上野仁櫻「昼のムーラン・ルージュ」
香取正人「石狩河口 新春」
高橋英生「利尻富士(上勇知南部)」
稚内の冬景色。ほとんどモノクロームの世界です。
三浦恭三「雪明かり」
前川アキ「明ける 季節」
中吉功「小さな花」
丸藤信也「1.01」
香西富士夫「雪」
戯画ふうの人物2人が登場するのはいつもの香西さんの絵とおなじですが、画面に雪が舞っているのが珍しい。
野崎嘉男「宙(冬のソナタ)」
今荘義男「古里'06(二)」
八木保次「一月」
紫を主調としたいつもの絵ですが、野草や小さな実がくっついています。遊び心。
谷口一芳「young owl」
作品横の画題には「young owe」となっていました。
八木伸子「ぽぴい」
佐藤潤子「新風」
會田千夏「餅神様」
永井美智子「New Year Sunshiny」
鳴海伸一「Picot 迎春」
高橋智子「illumination」
三島英嗣「除夜」
12月19日(火)-28日(木)・07年1月2日(火)-7日(日)、月曜休み、10:30-19:00
さいとうギャラリー(中央区南1西3、ラ・ガレリア5階 地図B)
■05→06展
■03→04展
■02→03展
■2001→02展
■00-01展
ことしも、札幌でいちばん早くからオープンしています(といいつつ、実際に見に行ったのは去年の暮れ)。
ふだんの作風とちがった、遊び心ある作品を出している人や、新年らしいムードの作品を出している人もいて、楽しめます(ふだんとおなじ人も多いですが)。
出品作は次のとおり。
富田知子「Dream Box」
関川敦子「西瓜泥棒」
林亨「眼を閉じて」
阿部美智子「うふふの初夢」
神谷礼子「Memory」
府川誠「帰電車」
府川さんらしい、郷愁に満ちた版画。2輌編成の車輛がかわいらしい。「電車じゃなくてディーゼルカーでしょ」というツッコミはナシということで。
柿崎煕「親密な森」
植物の種子を思わせる小型の立体をインスタレーションで展示することがほとんどの柿崎さんにしては、めずらしい平面。パステルかな。群青の筆触のなかに、水色や橙色の点がちらばる抽象です。青の深みがいいなあ。
白鳥洋一「冬の山」
田村佳津子「時」
藤野千鶴子「星のうた」
吉田敏子「OSECHI」
吉田さんは本職は版画家。今作は、薄い金属板を張り合わせたようなコラージュ作品です。
阿部典英「イノさんとノシさん」
典英さんは毎年、干支を題材にしたユーモラスなイラスト風の絵画を出品しています(たぶん)。ことしは、肉屋さんの包みに使うような薄い木のコラージュを組み合わせています。
渡會純价「たわむれ」
渡會さんは銅版画家ですが、今回は木版画を思わせる風合いです。
米谷雄平「marked」
太陽フレアのように、円から飛び散る黄色と橙色のエナメル絵の具が、新年らしい強いパワーを感じさせます。
それにしても、「道新北の文化会議」などでいつもいっしょだった仲良し3人が、壁面でならんでいるのも、オモシロイです(楽屋落ちっぽいけど)。
毛内やすはる「fallen」
携帯電話風の羽子板。あったら便利かなあ。
吉田茂「synchronisty series『Prominnence』」
泉修次「FORTUNE IGUSA's BOX」
箱の中に、竹ひごならぬイグサが差してあって、鑑賞者が1本ずつ引く-という、参加型の作品。イグサの尖端には色が塗ってあり、赤が大吉、水色が中吉、緑が吉、黄緑が小吉、オレンジが凶、黒が大凶、白が「もう1度」、黄色が…じぶんのメモの字が読めない…orz。「普通」かな。
まるでおみくじですが、筆者は、なんと赤でした! へっへっへ。2007年はいいことありそうな予感がします。
毛内康二「曲るストライプ」
支持体がうねるような凹凸を持つ、毛内さん独特の抽象画です。
八子直子「カガミノミヤ」
楕円形の派手な飾りの額を持つ鏡の作品。夕焼け空と電柱を撮った写真? をコラージュしています。
櫻井マチ子「MOCOのお正月」
摩訶不思議な絵を描く櫻井さん。今回は、ミニサイズのイーゼルとキャンバス、それに筆をすえつけた、一種の正月飾り。とても小さな鏡餅もついています。
藤本和彦「言霊(ことだま)」
佐々木けいし「龠(やく)」
金子直人「漢字ストラップ」
加藤宏子「Improvisation VIII」
原田ミドー「
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hearts_red.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cherry_red.gif)
絵文字が読めない方へ。ハートマークとサクランボマークです。100個のますの中に、サクランボが27個、ハートが73個、金や緑でえがかれていますが、ひとつとしておなじものはありません。
伴翼「humanities」
島津明美「つぎの日」
大滝憲二「游(ゆう)」
額の中に「Universalism KENJI OHTAKI Driving iron」と印字されていますが…。
荒井善則「Soft Landing to Season」
山内敦子「お正月」
矢崎勝美「COSMOS」
渡邊範子「力強く進む年に」
金子辰哉「残像-A」
末永正子「雪景色」
北浦晃「旭岳に行く道」
今回は、油彩ではなく、スケッチの版画です。
守矢有里「待ち望む」
佐久間敏夫「カタクリ咲く頃」
中田やよひ「NOW」
村本千洲子「迎春」
ここ数年、細かな筆致で、昭和の生活感あふれる作品を出していましたが、ことしは、村本さんらしい恐ろしげな表情の女性が登場。ワインなんかあけちゃってます。背景が、光琳の引用になっているのがおもしろい。
巖信榮「摩周湖」
早川尚「水の輪」
高澤のり子「花」
林田理榮子「母子像」
工藤悦子「華」
意外な小品を出すことの多い工藤さんですが、今回は、深い青で、曲線によるふしぎな生命体のようなものを描いたいつもの絵です。
米澤榮吉「夕照」
雪景色の風景画を得意とする江別の大ベテラン。沈み行く太陽と、波打ち際を描いたシンプルな1枚。
折登朱実「昔と今」
波田浩司「元旦の空から」
岩本勝美「ヒヤミカセ」
下田敏春「渓流(鹿の湯の初冬)」
近藤健治「ブラックタイガーと枯れた唐辛子」
佐藤萬寿夫「2007-1-10 朝」
佐藤さんも毎年ちょっと作風を変えてきます。今回は、明るい西洋風の窓がモティーフ。
川本ヤスヒロ「猫と人」
中野邦昭「しゃくやく」
浅野天鐘「丹頂の朝」
岸本裕躬「たね」
斉藤嗣火「碧風」
横向きの女性の肖像。ルネサンス風の存在感があります。
武石英孝「早朝の港-小樽-」
道展では老人の人物画をよく出品していますが、風景画もうまいなあ。雪の上のわだちとか、クリーム色とサーモンピンクのとけあった空など、いかにも冬らしい情景です。
上野仁櫻「昼のムーラン・ルージュ」
香取正人「石狩河口 新春」
高橋英生「利尻富士(上勇知南部)」
稚内の冬景色。ほとんどモノクロームの世界です。
三浦恭三「雪明かり」
前川アキ「明ける 季節」
中吉功「小さな花」
丸藤信也「1.01」
香西富士夫「雪」
戯画ふうの人物2人が登場するのはいつもの香西さんの絵とおなじですが、画面に雪が舞っているのが珍しい。
野崎嘉男「宙(冬のソナタ)」
今荘義男「古里'06(二)」
八木保次「一月」
紫を主調としたいつもの絵ですが、野草や小さな実がくっついています。遊び心。
谷口一芳「young owl」
作品横の画題には「young owe」となっていました。
八木伸子「ぽぴい」
佐藤潤子「新風」
會田千夏「餅神様」
永井美智子「New Year Sunshiny」
鳴海伸一「Picot 迎春」
高橋智子「illumination」
三島英嗣「除夜」
12月19日(火)-28日(木)・07年1月2日(火)-7日(日)、月曜休み、10:30-19:00
さいとうギャラリー(中央区南1西3、ラ・ガレリア5階 地図B)
■05→06展
■03→04展
■02→03展
■2001→02展
■00-01展
すっかり忘れてた。
確か去年、泉修次さんの作品で
おみくじひいて大凶当てたんだ。
もう、一年前か、、、歳月流れるのはっえー
ううむ。
まったく記憶にないです。
エゾ三毛猫さんには悪いのですが、ワタシ的には、ことし大吉を引いたことを励みとして生きようと思ってます。はい。