あまりに書くペースがおそすぎて、もう当日のことはかなり忘れているのだが、とにかく書き進む。筆者の乗ったバスツアーは「北回りコース(1)」というのだが、ガイド役をしていた「こへび隊」(越後妻有アートトリエンナーレのボランティアの人たちのこと)の女性によると、このコースは他の3コースにくらべ、バスをおりてあるく距離が長いらしい。かっと照りつける強い日差し。時折過ぎる風。陽光にきらめく稲穂や林。流れ落ちる汗…。「いやー、日本の夏だなあ!」
筆者は、越後妻有に行って、「暑さの快感」に目覚めたような気がする。もちろん、夕方になってシャワーを浴びてビールが飲める、という前提つきなんだけど。自然な暑さというのは、気持ちのいいもんだ。
そんなことを感じながら山道を登ったり下ったりしていると、視界が開けて、ため池にたくさんの、ボーリングのピンのようなものが浮かんでいるのが見えた。
なんだか、目の前に河童の国が出現したみたい。とっても、気分が爽快だ。
浮かんでいる陶器はざっと200個。
それぞれの頂上の部分に水色のガラス質がたまっているのがきれいだ。
2枚目の写真、うかんでいる板のへりに、カエルが止まっているのがお分かりだろうか。
戸高さんは、じぶんのサイトにつぎのように書いている。
越後の人々を悩ます豪雪だが、雪解け水はこうして池にたまり、田を潤している。
見たときの暑さとロケーションが印象的、というのもあるかもしれないが、今回見た作品の中で、個人的にはベストに挙げたいと思った。
□戸高千世子さんのサイト
筆者は、越後妻有に行って、「暑さの快感」に目覚めたような気がする。もちろん、夕方になってシャワーを浴びてビールが飲める、という前提つきなんだけど。自然な暑さというのは、気持ちのいいもんだ。
そんなことを感じながら山道を登ったり下ったりしていると、視界が開けて、ため池にたくさんの、ボーリングのピンのようなものが浮かんでいるのが見えた。
なんだか、目の前に河童の国が出現したみたい。とっても、気分が爽快だ。
浮かんでいる陶器はざっと200個。
それぞれの頂上の部分に水色のガラス質がたまっているのがきれいだ。
2枚目の写真、うかんでいる板のへりに、カエルが止まっているのがお分かりだろうか。
戸高さんは、じぶんのサイトにつぎのように書いている。
私はそこへ「ろくろ」を使って造形した陶のオブジェ約200個を浮遊させました。
「ろくろ」は、眼と手と身体を通過して、数とカタチを探る手仕事。その「ろくろ」という手仕事が、丹念な「農」という営みと重なって感じたからです。
作品が土地とかかわることで、少しでも多くの方々に自然の懐に揺らぎ佇み、大地からの「生」を感じて頂ければと思っています。
越後の人々を悩ます豪雪だが、雪解け水はこうして池にたまり、田を潤している。
見たときの暑さとロケーションが印象的、というのもあるかもしれないが、今回見た作品の中で、個人的にはベストに挙げたいと思った。
□戸高千世子さんのサイト
この、とっくりのようなものが無数に浮いている写真、見た瞬間に爆笑いたしました。いいですねえ。
ヤナイさんが「河童の国が出現したようだ」と反射的に思ったのは、この物体が河童の頭の皿を連想させるだけでなく、きっと無意識のうちに「黄桜」のCMを思い出していたからに違いない。
いいでしょー。
でも、河童というと、黄桜というより、芥川龍之介か、遠野物語ですね。
芥川の河童。暗い…
>yasuさま
ごぶさたしております。
暑さと自然の中で見ると、ますます素敵でした。