札幌にはギャラリーカフェ（画廊喫茶）がいくつかあるが、中でも円山地区のカフェエスキスは最も知名度の高い店の一つだと思う。
2002年の12月にオープンし、これまで96回の展覧会を開いてきた。
青く凹凸のある壁が独特で、絵画、写真、彫刻などさまざまなジャンルの作品を、ふだんとは少し違う印象にさせてきたと思う。新人からベテランまで幅広い世代にわたっており、「毎年この時期に」というような常連出品者はなく、個展もグループ展もOKというあたり、マンネリに陥るのを防いでいる。
現在、これまでの展覧会のイメージをパネルにまとめ、店内に展示中。
さらに、出品者から寄贈された小品がお店の各所に散らばり、過去の展覧会の画像がモニターに流れている。
お店を切り盛りする中川夫妻は札幌高専の出身だけに、こういうパネル制作などはお手の物なのだ。
冒頭の画像は、ボックス席の向かいの壁にずらりと貼られた、過去の96枚の案内状。
あなたは、このうちいくつ見ましたか？
中川さんが撮影した会場写真。
モノクロのプリントがまるまっているので、てっきり銀塩かと思ったら、デジタルだそうです。
寄贈作品の中では、あえて作者の名は伏せるけれど、カウンター席の奥にひっそりと展示されている合成写真がすごい。
まるで銀幕の大スターがホントにエスキスに来店したかのように錯覚してしまう。
お客さんが坐っていると見逃してしまいそうだが、ぜひ！
2009年12月24日（木）－2010年1月17日（日）正午－0：00am（日、祝日－9：00）、水曜休み
CAFE ESQUISSE（カフェエスキス＝中央区北1西23 メゾンドブーケ円山 地図D）
●コーヒーと朗読の夕べ・今日という日は贈りもの＝14日（木）7：00～。朗読はつぼいけいこさん。1000円（1ドリンク付き）
・地下鉄東西線「円山公園」5番出口から徒歩5分
・ジェイアール北海道バス、中央バス「円山第一鳥居」から徒歩5分
