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(承前)
9月23日の続き。
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公式ガイドには「Lonely Museum of Wall Art」とあるが、入り口の表示を見ても、また「pen」のオンラインマガジンなどにも、「Lonely」の語はないし、「MoWA」のほうが「MoMA」(ニューヨーク近代美術館)のパロディっぽいので、このタイトルを書いておく。
桃浦エリアの防潮堤の上に、小さな美術館をたててしまったのが、SIDE CORE(BIEN、EVERDAY HOLIDAY SQUAD、リヴァ・クリストフ、森山泰地)だ。
足場の階段を上っていくと、中は、グラフィティの博物館・資料館のような内容になっている。小さいが、充実した紹介だ。
バンクシーがエルサレムで行っているプロジェクトなどもイラストで紹介されている。
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メンバーは防潮堤にグラフィティを描きたかったが、国の許可が出なかったらしい。
グラフィティは、いわばファインアートからは排除された「外部」とみられていた時代もあったが、こうして、アートはなんでも自分の領域に取り込んでいってしまう。
その貪欲さについて、ふと考える。
リヴァ・クリストフさんが中国の地方都市で展開したグラフィティなども紹介されている。
おもちゃ箱をひっくり返したようなにぎやかな展示が楽しい。
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出口に「ARIGATO」と書いてあった。
「MoWA」の外、港のほうに、漂着物を組み立てて作った水神様が設置されていた。
海の神をまつる祭壇にテレビがあるのが現代的だ。
ここにも小銭が置いてあった。
□Reborn Art Festival 公式サイト https://www.reborn-art-fes.jp/artist/sidecore
2019年秋の旅(0) さくいん
9月23日の続き。
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公式ガイドには「Lonely Museum of Wall Art」とあるが、入り口の表示を見ても、また「pen」のオンラインマガジンなどにも、「Lonely」の語はないし、「MoWA」のほうが「MoMA」(ニューヨーク近代美術館)のパロディっぽいので、このタイトルを書いておく。
桃浦エリアの防潮堤の上に、小さな美術館をたててしまったのが、SIDE CORE(BIEN、EVERDAY HOLIDAY SQUAD、リヴァ・クリストフ、森山泰地)だ。
足場の階段を上っていくと、中は、グラフィティの博物館・資料館のような内容になっている。小さいが、充実した紹介だ。
バンクシーがエルサレムで行っているプロジェクトなどもイラストで紹介されている。
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メンバーは防潮堤にグラフィティを描きたかったが、国の許可が出なかったらしい。
グラフィティは、いわばファインアートからは排除された「外部」とみられていた時代もあったが、こうして、アートはなんでも自分の領域に取り込んでいってしまう。
その貪欲さについて、ふと考える。
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おもちゃ箱をひっくり返したようなにぎやかな展示が楽しい。
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海の神をまつる祭壇にテレビがあるのが現代的だ。
ここにも小銭が置いてあった。
□Reborn Art Festival 公式サイト https://www.reborn-art-fes.jp/artist/sidecore
(この項続く)
2019年秋の旅(0) さくいん