北海道美術ネット別館

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■SENSE EXHIBITION 01 (2016年5月3~31日、札幌)

2016年05月14日 21時02分12秒 | 音楽、舞台、映画、建築など
 札幌を拠点とする「Sen Se」レーベルの、ミュージックビデオや、グラフィックの展覧会。

 入り口附近のモニターで上映されていた、Anokosの「20140504―20150804」が抜群にカッコイイ。
 ある公園の斜め向かい側の同じ位置にムービーカメラを設置し、長期間にわたる映像を細切れにしてつないでいる。
 定点から撮った長い時間の映像を短時間に詰め込んで、速回しのように流すという手法は、ありふれている。ある公園の春夏秋冬を3分間に縮めてみました、という映像なら、ふだんからよく見かける。
 ところがこの作品は、映像がめまぐるしく入れ替わり、ところどころで時系列が逆行して、園内の木に桜が咲いたかと思えば周囲がすっぽり雪で覆われ、また数秒後には紅葉の風景が出てくるなど、映像のつなぎ方に意外性とひらめきがあり、演歌的なウエットな情緒からまぬかれているのだ。
 そして音楽。Sen Se レーベルはデジタルを主戦場としてきただけに、さすがのシャープなできばえ。
 個人的な思いですが、デジタルミュージックと映像の組み合わせで、これほどまでに「カッチョイイ!」と感じたのは、10年余り前に近藤さん(当時、道教大の院生)の映像を見て以来ではないかと思います。

 もうひとつの壁面には、同レーベルが作ってきたミュージックビデオがループで流れている。計24分ほどある。これもカッコイイ。

 Sen Seは、音源の発表だけでなく、エレキネシスというイベントの開催などを通じて、札幌のデジタルミュージック・シーンの活性化を図ってきたらしい。

 まあ、音楽の場合、好き嫌いという要素は大きいのですが、かつてスクエアプッシャーやエイフェックス・ツインを好んで聴いた自分にとっては、「ツボ」ともいえる音色。この手の曲が好きな人には、おすすめです。


2016年5月3日(火・祝)~29日(日)午前11:00~午後7:00(月曜・第3火曜休み)
クラークギャラリー+SHIFT (札幌市中央区南3東2 MUSEUM 2階)

□SenSe http://sense-sapporo.jp/
http://uncannyzine.com/posts/35443




・地下鉄東西線バスセンター前駅3番出口から約330メートル、徒歩5分

・地下鉄大通駅36番出口から約400メートル、徒歩6分

・地下鉄東豊線豊水すすきの駅1番出口から約450メートル、徒歩6分


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