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美連協大賞に「日韓近代美術家のまなざし」、優秀カタログ賞に「画家の詩、詩人の絵」

2016年05月14日 01時01分01秒 | 新聞などのニュースから
 ちょっと古いですが2016年4月27日、読売新聞に「美術館連絡協議会特集」という面があります。

 美術館連絡協議会(美連協)とは、全国の公立美術館で組織しており、旗振り役は読売新聞と日テレです。現在は143館が加盟し、理事長は酒井忠康・世田谷美術館館長が務めています(酒井さんは後志管内余市町出身)。
 新聞社は美術展をよく主催しているので、これは読売、うまいことを考えたなと思います。

 2015年に開かれたすぐれた展覧会を表彰する第10回美連協大賞に、「日刊近代美術家のまなざし―『朝鮮』で描く」が選ばれました。受賞者は、神奈川県立、新潟県立万代島、岐阜県、道立近代、都城、福岡アジア、横須賀の各美術館で、道立近代美術館の担当者は井内佳津恵さんです。
 道立近代美術館で昨年開かれた展覧会の中でも、キュレーターの熱意が光る秀逸な展示でした。

 なお、奨励賞に「夜の画家たち」「若林奮 飛葉と振動」「棟方志功 萬鉄五郎に首ったけ」が選ばれています。

 また「美連協カタログ論文賞」の優秀カタログ賞に「画家の詩、詩人の絵―絵は詩のごとく、詩は絵のごとく」など2点が選ばれました。
 「画家の―」は、平塚市、碧南市藤井達吉現代、姫路市立、足利市立、道立函館の5美術館による編集。函館の担当者は、大下智一さんです。
 この展覧会はまだ巡回中で、函館では6月18日~8月7日で開催されます。

 井内さん、大下さん、おめでとうございます!

 筆者は道内美術館のキュレーティングを批判することが多いし、また事実、この大賞で道内館が表彰されない年も多いのですが、ことしはダブル受賞です。これは、心から、すばらしいことだと思います。


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