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■もみじ窯 香西信行作陶展 (10月28日まで)

2007年10月27日 00時42分44秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 香西さんは札幌の陶芸家。空知管内栗山町に穴窯を持っています。
 ことし、築窯11年目にして積み替えたそうです。
 その成果が、冒頭の画像「自然灰窯変壺」です。
 つぎに、側面から見た画像を掲げます。

          

 おなじ壺で、朱色、水色、灰色…と、めまぐるしく色が変わっています。
 筆者は、窯焼きについて無知ですが、それにしても、朱色と水色がおなじメカニズムで生じるとはとても思えません。
 薪のくべ方、火の通り方、作品を置く位置などなど、微妙なさじかげんで、色は変わってくることでしょう。
 「みなさん、どんな釉薬を使ってるのかと聞かれます」
 初めて見た人には、これが自然の灰による色であり、釉薬をとくべつかけてはいないということが、信じられないのでしょう。
 「やっと、イメージに近い色が出せるようになってきました。(本場の)信楽でもやってる人はあまりいないんじゃないかと思います」
 香西さんの研究熱心さには頭が下がります。


          

 こちらは「自然灰窯変水差」「自然灰窯変抹茶碗」など。
 抹茶碗の内側には、ガラス質の自然釉が薄緑色のたまりを生じ、美しい眺めです。
「灰というより、熾きが何度もたまってできる色です」
 しかし、本当にすごいのは、外側に、紫とも水色ともつかない色を帯びていることです。釉薬なしで、そんな複雑な色が出ることじたい、驚きです。
 デジタルカメラではちょっと表現できない色味かもしれません。

 香西さんは、こういった作品のほか、生活に溶け込みやすいふつうのうつわもたくさん作っています。
 今回は、灰釉の茶碗などのほか、備前に似た焼き締めのビアマグやカップ、皿なども多くならんでいます。
「火の色に近いものを出した」
と香西さん。
 炎のオレンジと、土の白っぽいところの、色彩の対比が鮮やかでした。


07年10月23日(火)-28日(日)10:00-19:00(最終日-17:00)
スカイホール(中央区南1西3、大丸藤井セントラル7階 地図B)

06年の個展
04年の個展
大滝村 北海道陶芸展移動展(04年、画像なし)
北海道陶芸会35周年記念展(03年、香西さんの作品画像なし)
03年の個展
02年の個展
01年の個展(画像なし)


●移動展=11月20日(火)-25日(日)10:00-17:00(最終日-16:00)、栗山カルチャープラザEki(栗山町中央2、栗山駅前)


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2 コメント

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Unknown (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2008-09-28 23:31:36
 松沢さん、コメントありがとうございました。

 香西さんはメールアドレスを持っているのでしょうか。

 彼の連絡先はこちらにありますので、できましたらご自分でお願いします。

http://www.hokkaido-tougeikai.gr.jp/
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光釜の仲間 (松沢 尚弘)
2008-09-27 08:56:01
香西さんとはアメリカのオレゴン州で今年5月に光り窯で一緒に缶焚きをしました。
その後連絡がつきません。もしどなたか香西さんにバークレーの尚が連絡が取れないので
私のメイルアドレスを伝えていただけたら
助かります。

nao@harvestland.net

naomatsuzawa@sbcglobal.net

宜しくお願いします。


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