かつて三越札幌店に毎年巡回していた伝統工芸新作展。
残念ながら終わってしまいましたが、道内の日本工芸会の会員や同展の出品者など関係者の尽力で開かれている展覧会です。
道内では見る機会の少ない伝統工芸に触れる貴重な機会です。
とりわけ感服したのは、伝統的な意匠や技法を保持しつつも新たなことに挑戦する―これだけでも難しいのに、北海道らしさを盛り込もうとしている作品があったことです。
七宝の長谷川房代さん(函館)は流氷のイメージがありましたが、今回は北斗七星をデザインしていました。
村木昭彦さん(札幌)は「ポプラ造凍紋小箱」。シャープな造形はあいかわらずですが、ポプラを使った工芸作品は初めて見ました。
中村裕さん(同)は水指で、雪の季節感を味わい深く表現しています。
もうひとつ面白かったのは、複数の出品者によるコラボ作品。
陶芸家の尾形香三夫さん(石狩管内新篠津村)が村木さんと協力して、練上の器と台を出品しています。また、中村照子さん(札幌)の陶器の耳に降籏ゆみさん(江別)がガラスのイヤリングをとりつけたものを「耳付焼締香炉」として合作しています。
さらに、5人が箸置きを競作してひとつの箱に収めたものも販売しています。
本州(東日本)の重要無形文化財保持者が竹工芸や陶器などを出品しているのも見応えがありました。
道内の出品者は次の通り。
陶芸=大野耕太郎(滝川)、尾形香三夫、菊地勝太郎(胆振管内洞爺湖町)、北川智浩(江別)、白岩大佑(函館)、千尋裕子(旭川)、中村照子、中村裕、西村和(札幌)
染織=塩澤啓成(恵庭)、貝澤雪子(日高管内平取町)
木工芸=村木昭彦
人形=宍戸孝子(札幌)、高井和枝(函館)
諸工芸=新谷通(網走)、長谷川房代、降籏ゆみ
2016年11月15日(火)~21日(月)午前10時~午後7時(最終日~午後4時)
三越ギャラリー(札幌市中央区南1西3)
【予告】第3回伝統工芸北海道展 (2013)
関連記事へのリンク
【告知】第2回伝統工芸北海道展 (2012年)
【告知】第1回伝統工芸北海道展 (2011)
■第47回伝統工芸新作展 (2007)
■2004年の伝統工芸新作展
残念ながら終わってしまいましたが、道内の日本工芸会の会員や同展の出品者など関係者の尽力で開かれている展覧会です。
道内では見る機会の少ない伝統工芸に触れる貴重な機会です。
とりわけ感服したのは、伝統的な意匠や技法を保持しつつも新たなことに挑戦する―これだけでも難しいのに、北海道らしさを盛り込もうとしている作品があったことです。
七宝の長谷川房代さん(函館)は流氷のイメージがありましたが、今回は北斗七星をデザインしていました。
村木昭彦さん(札幌)は「ポプラ造凍紋小箱」。シャープな造形はあいかわらずですが、ポプラを使った工芸作品は初めて見ました。
中村裕さん(同)は水指で、雪の季節感を味わい深く表現しています。
もうひとつ面白かったのは、複数の出品者によるコラボ作品。
陶芸家の尾形香三夫さん(石狩管内新篠津村)が村木さんと協力して、練上の器と台を出品しています。また、中村照子さん(札幌)の陶器の耳に降籏ゆみさん(江別)がガラスのイヤリングをとりつけたものを「耳付焼締香炉」として合作しています。
さらに、5人が箸置きを競作してひとつの箱に収めたものも販売しています。
本州(東日本)の重要無形文化財保持者が竹工芸や陶器などを出品しているのも見応えがありました。
道内の出品者は次の通り。
陶芸=大野耕太郎(滝川)、尾形香三夫、菊地勝太郎(胆振管内洞爺湖町)、北川智浩(江別)、白岩大佑(函館)、千尋裕子(旭川)、中村照子、中村裕、西村和(札幌)
染織=塩澤啓成(恵庭)、貝澤雪子(日高管内平取町)
木工芸=村木昭彦
人形=宍戸孝子(札幌)、高井和枝(函館)
諸工芸=新谷通(網走)、長谷川房代、降籏ゆみ
2016年11月15日(火)~21日(月)午前10時~午後7時(最終日~午後4時)
三越ギャラリー(札幌市中央区南1西3)
【予告】第3回伝統工芸北海道展 (2013)
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