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1980年代の米国で、ストリートから飛び出して世界的に有名になった画家キース・ヘリング(1958~90)の個展。31歳でエイズによる合併症で短い生涯を閉じたことでも、世界を驚かせました。
HBCなどの主催で、同放送局のYouTube チャンネルには、紹介の短い番組が6本アップされています。
同じ会場で2000年にも開かれており、札幌では21年ぶりということになります。
自分も前回の展覧会は見に行った記憶があるのですが、この「北海道美術ネット」のスタートは2000年12月ですので、それよりは前ということになり、何も書いていません。
すごいな~と思うのは、当時の同美術館学芸員の吉崎元章さんが書いた紹介テキストが、アート系きっての老舗webマガジンである artscape でいまでもふつうに読めること(
https://artscape.jp/museum/nmp/artscape/recom/0005/hokkaido/yoshizaki.html )。
吉崎さんのテキストでも触れられているグッズですが、ショップは、先のドラえもん展と同様、美術館内ではなく、徒歩3、4分離れた工芸館に設けられるとのことです。
複製芸術の重視というのは、アートを大衆に開放することにつながるともいえるでしょう。
さらに会期中は「アメリカンマーケット」と題し、米国をイメージした飲食店が美術館前にやって来るとのこと。ホットドッグのキッチンカーなどでしょうか。
さらに8月7日午前10時~午後3時、これまた1980年代日本のアート界を風靡した日比野克彦さんによる「野外ライブペインティング マラソン」が、札幌芸術の森の園内で行われるとのことです。
この展覧会は、山梨県小淵沢にある中村キース・ヘリング美術館が所有するコレクション約160点により構成されるものです。
20世紀日本でのキース・ヘリング受容は、多分に「ポップ」とかおしゃれとか、そういうとらえかたをされていたと思います。
しかし、バンクシーのブレイクを経て、ストリートアートやグラフィティというものが(あるいは現代アートが)本来持っている社会性やメッセージ性などをスルーしてはいけないということも、だんだん滲透してきたのではないでしょうか。
せっかく21年ぶりに開かれるのですから、新たな見方によるキース・ヘリング像をさがしてみたいところです。
でも、21年前と明らかに違うのは、ここかなあ。SNSの時代を感じます。
🔥明日開幕🔥#札幌キース・ヘリング展 は遂に明日開幕!!
— HBCイベント情報@芸森キースヘリング展7/17〜 (@hbc_jigyou) July 16, 2021
館内は撮影自由です!
ご来場頂いて撮影した写真は上のハッシュタグをつけて、どんどん投稿してくださいね✨ pic.twitter.com/Vob5zwGbKx
2021年7月17日(土)~9月26日(日)午前9時45分~午後5時半(9月は5時)、入場30分前まで。会期中無休
札幌芸術の森美術館(札幌市南区芸術の森)
□展覧会サイト https://www.hbc.co.jp/event/keithharing/
一般:1500円(1300円)、高校・大学生:800円(600円)、小・中学生:500円(300円)
※( )内は前売、または20名以上の団体料金
※65歳以上は当日料金が1,300円(団体1100円)になります。年齢のわかるものをご提示ください
※障がい者手帳をお持ちの方は、当日窓口でご提示いただくとご本人と付き添いの方1名が無料になります
・地下鉄南北線「真駒内駅」から、バスターミナルの2番出口(上の地図の場所)を出発する中央バス(どの便でも可)に乗り継ぎ、芸術の森入口で降車