福岡在住でありながら、律儀に毎年札幌で個展をひらいている阿部さん。
昨年の量塊感と重量感たっぷりの作品とはうってかわって、ことしは、垂直性が際立っています。
ギャラリーの中森さんによると
「黒くすることで、線を出したかった-と言ってましたね」
とのことです。
筆者は、ブランクーシの無限柱を想起しました。
ただ、近づいてみると、細長いなりに、しっかりした存在感があります。
幾何学的な、規則的なかたちではないことも、その理由でしょう。
決して弱々しくはなく、力のこもった線を空間に刻んでいるのです。
入り口附近には、小品が展示されています。
作品は2点だけですが、空間を引き締める力を持っていると感じました。
2011年5月20日(金)~6月3日(日)11~7時
temporary space(札幌市北区北16西5 地図H)
□阿部さんのサイト http://abe.heavy.jp/index.html
■阿部守展(2010年)
■阿部守展「場に立つ」 (2008年)
■阿部守展(2003年)
・地下鉄南北線「北18条」から450メートル、徒歩5分
・中央バス「北18西4」から400メートル、徒歩5分(都市間高速バス「高速おたる号」北大経由でも通ります)