北海道美術ネット別館

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■ニセコアートの仲間たち展 (2014年4月9~17日、札幌)

2014年04月14日 22時45分31秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 「ニセコ」と総称される後志管内ニセコ、倶知安、蘭越の各町は、移住者を中心にクラフト作家がアトリエを構えていることで知られています。自動車がないと交通がちょっと不便なところですが、札幌から程よい距離と、羊蹄山を望む豊かな自然が、クラフト作家をひきつけるのでしょうか。
 ニセコ地区の作家7組8人が、茶廊法邑 さ ろうほうむらと品品法邑の2会場で作品展を開いています。茶廊のほうは新作展で、全体でひとつの空間を作っている感覚。品品のほうは、小物作品販売です。



 メンバーは、北島雅子(ガラス)、桐山久美子(織)、澤田正文(鉄)、佐々木武(木工)、田代信太郎(木工)、西馬昇一郎(木工)、野坂修(木工)、林幸子(陶器、フェルト)の8氏。

 茶廊法邑ギャラリーの壁には、桐山さんの「クライミングシャンティドール」がたくさん貼り付いて、にぎやかになっています。左手の壁に貼られている布も、桐山さんの手になるもの。
 その手前に置かれているのは、西馬さんの家具。後志管内黒松内町在住ですが、いまニセコ町内に新しい家を自らの手で建築中で、そこの台所に置くために制作したものだそうです。掛け時計は、ムーブメントといっしょにキツツキが動くのが楽しいです。

 中央で目立っているのは、RAM工房の澤田さんのラクダなど。RAM工房といえば、木と鉄を組み合わせたベンチなどを思い出しますが、最近は動物作りに熱心なようで、品品にも動物がありました。ニセコの紅茶店の庭は、澤田さん作の動物でいっぱいなんだそうです。

 冒頭画像で左手に見えるのは、蘭越町昆布の廃校跡にある工房「湯ノ里デスク」の、本棚と小さな机がくっついている作品。3段目と机が1枚板になっているところがミソです(ねじで分解できるので、引っ越しのときに運びにくいということはないそうです)。こういうのを部屋の片隅において、休日の午後にコーヒーかお茶でも飲みながら、好きな小説を読めたらすてきでしょうね~。
 湯ノ里デスクは、佐々木さんと田代さんの工房です。
 田代さんによると、この本棚プラス机は、和紙を何層も挟み込んだ板で作っており、やわらかい色合いをかもし出しています。

 2枚目の画像、中央部のベンチには、林さんが、自ら飼っている羊の毛からとったフェルトで作った羊の人形が並んでいます。
 北島さんは、切子を思わせるほのかな色合いのグラスなどがありました。日本的な美しさが印象的です。
 野坂さんは皿など、オーソドックスな木工芸の作でした。


2014年4月9日(水)~17日(木)午前10時~午後6時、火曜休み
茶廊法邑 (札幌市東区本町1の1)・品品法邑 (札幌市東区本町1の2)



・地下鉄東豊線「環状通東」駅から約790メートル、徒歩9分

・札幌駅北口か環状通東駅から、中央バス「東64 伏古北口線」に乗り、「本町1条2丁目」降車。約180メートル、徒歩3分(1時間に1本)
・中央バス札幌ターミナルから中央バス「26 丘珠空港線」に乗り、「北13条東15丁目」降車。約460メートル、徒歩6分。なおこの路線は、環状通東、元町、新道東、栄町の東豊線各駅とも連絡
・地下鉄南北線「北18条駅」から中央バス「東62 本町線」に乗り「本町2条1丁目」から約450メートル、徒歩6分


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