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時計台ギャラリーでの展覧会の紹介がべた遅れ状態になってしまい申し訳ありません(ところで、べた遅れという語は「大辞林」「広辞泉」にあるのに「広辞苑」には収載されていないのはなぜだろう)。紹介してももう終わっていると思うとどうしても後回しになってしまいます。言い訳がましいですが…。
国展は全国規模の有力公募展のひとつで、毎年ゴールデンウイークの時期に上野の東京都美術館で展覧会をしています。絵画のほか、彫刻や工芸など多くの部があります。
北海道作家展は国松登さんが亡くなられたあと一時中断していましたが、2003年に復活しました。
今回は、道内在住者だけではなく、北海道に住んだことのある人などゆかりの画家に広く声をかけたそうです。
その復活第1回で、自らのコレクションを公開する展覧会をいっしょに開いていた苫小牧の遠藤ミマンさん(苫小牧)の遺作が2点展示されていました。「ひるがお」「丘」「白い塔」の3点。やわらかな画肌と鮮やかな色彩、考え抜かれた構図は、気持ちいいのひとこと。もう新作が見られないのは残念でなりません。
山下脩馬さんは初春のリンゴ畑などをモティーフとしてきましたが、今回の「春の気配」には、手前に白髪の人物を配したのが珍しいです。青い輪郭線は以前と同じです。
若手の吉川孝さん「冠水橋」は、ますますタッチが激しくなり、ほとんど抽象画のようになってきました。左の黒と紺の流れ落ちる線が画面に荒々しさを加えています。
ポップな人物画をよく描く菅景子さん「愛」は、ひとりの人物の顔がドーンと中央に描かれ、真っ赤なハートが加えられています。迫力があります。
西辻恵三さん「黒の人物-牛と-」は、マリノ・マリーニを思わせる騎乗の人物を、ごわごわしたマチエールで描いていました。山本勇一さん「江南春情(花韻(II))」は、2つのキャンバスを横につなげた作品です。抽象の重鎮、菅野充造さん「MASK06-2」は、深みのなかにも、どこかユーモアをたたえているような感じがしました。
他の出品作は次のとおり。
加藤健二「零度の身体」
本城義雄「鎮座するものたち(石の卵)」
佐藤喜久弥「Fight On The Ice」
渡邊真利「峠の風」
小林憲治「コンポジション05-1」
福井路可「昨日の夜、明日の雨」
藤岡〓子(〓は「玲」のへんがさんずい)「たゆとう」
貴堂静栄「BEYOND'06-1」
蝦名協子「人・宙」
工藤善蔵「流浪」
本庄隆志「環・胎」
山本美登里「JUNE -for MOTHER-」
中村泉「花飾り」
森田知穂「コンポジション06-1」
今西直人「焔」
鶴田昌子「Modulazione「転調」I」
柳悟「牛と人と」
7月17日(月)-22日(土)10:00-18:00(最終日-17:00)
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A)
■2003年の展覧会
国展は全国規模の有力公募展のひとつで、毎年ゴールデンウイークの時期に上野の東京都美術館で展覧会をしています。絵画のほか、彫刻や工芸など多くの部があります。
北海道作家展は国松登さんが亡くなられたあと一時中断していましたが、2003年に復活しました。
今回は、道内在住者だけではなく、北海道に住んだことのある人などゆかりの画家に広く声をかけたそうです。
その復活第1回で、自らのコレクションを公開する展覧会をいっしょに開いていた苫小牧の遠藤ミマンさん(苫小牧)の遺作が2点展示されていました。「ひるがお」「丘」「白い塔」の3点。やわらかな画肌と鮮やかな色彩、考え抜かれた構図は、気持ちいいのひとこと。もう新作が見られないのは残念でなりません。
山下脩馬さんは初春のリンゴ畑などをモティーフとしてきましたが、今回の「春の気配」には、手前に白髪の人物を配したのが珍しいです。青い輪郭線は以前と同じです。
若手の吉川孝さん「冠水橋」は、ますますタッチが激しくなり、ほとんど抽象画のようになってきました。左の黒と紺の流れ落ちる線が画面に荒々しさを加えています。
ポップな人物画をよく描く菅景子さん「愛」は、ひとりの人物の顔がドーンと中央に描かれ、真っ赤なハートが加えられています。迫力があります。
西辻恵三さん「黒の人物-牛と-」は、マリノ・マリーニを思わせる騎乗の人物を、ごわごわしたマチエールで描いていました。山本勇一さん「江南春情(花韻(II))」は、2つのキャンバスを横につなげた作品です。抽象の重鎮、菅野充造さん「MASK06-2」は、深みのなかにも、どこかユーモアをたたえているような感じがしました。
他の出品作は次のとおり。
加藤健二「零度の身体」
本城義雄「鎮座するものたち(石の卵)」
佐藤喜久弥「Fight On The Ice」
渡邊真利「峠の風」
小林憲治「コンポジション05-1」
福井路可「昨日の夜、明日の雨」
藤岡〓子(〓は「玲」のへんがさんずい)「たゆとう」
貴堂静栄「BEYOND'06-1」
蝦名協子「人・宙」
工藤善蔵「流浪」
本庄隆志「環・胎」
山本美登里「JUNE -for MOTHER-」
中村泉「花飾り」
森田知穂「コンポジション06-1」
今西直人「焔」
鶴田昌子「Modulazione「転調」I」
柳悟「牛と人と」
7月17日(月)-22日(土)10:00-18:00(最終日-17:00)
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A)
■2003年の展覧会