北海道美術ネット別館

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高校生の美術展を3つ見た08年2月7日、および6日

2008年02月08日 00時25分56秒 | つれづれ日録
 2月に入っておだやかな天気がつづいている。
 暖かすぎず、寒すぎずなので、テカテカ路面にならないのがありがたい。


 順番が前後するけど、7日から。

 きょうは、高校生の美術展を3つ見た。
 北海高校の「どんぐり会」展(10日まで)、北星女子高(中学生も含む)の「はしどい展」(10日まで)、それに札幌旭丘高の美術部展(8日まで)だ。

 「どんぐり会」は98回目。1年に2回展覧会を開いていたこともあったので、こういう回数になっているらしい(北海学園の創立から98年ということでは、もちろんない)。
 会場入り口で目録を手にして、いちばんびっくりしたのは、16人の28点すべてが、学生全道展か有島青少年絵画展の入選・入賞作品だということだ。
 北海高というと、フォービズムというのか、荒々しいタッチの絵が思い浮かぶし、今回もそういう作品は多かったけど、学生全道展で奨励賞を得た「納屋の明かり」のように、泥臭いリアリズムを追求している絵も少なくない。
 「喜悦」のように、晩年の神田日勝のような原色をぶちまけたような絵ももちろんある。

 北星女子も、北海に近い感じの、若者が心のうちをぶちまけたような絵が多かったと思うが、今年は、構図などはきれいにまとめた絵が多かった。
 床の上にすわる女性2人を中心とした絵など、高校生とは思えない。力をこめているなーと、感服させられる。
 いずれにせよ、ベニヤ板2枚をつなげた大作がずらっとならぶのは壮観である。
 
 一方で、旭丘は小品展だった。
 頬杖をついて口をとがらせたような自画像が印象的だった。
 壁にとりつけた小さな紙製の家の、中をのぞいてみるインスタレーションふうの作品もあった。うまく目のピントがあわない。いよいよ、老眼だな。


 この日は、バス、地下鉄、バスをのりついで、「慈啓会前」で降車し、奥井理(みがく)ギャラリーへ。

 ここは、美術大学への進学を目指しながら19歳の若さで亡くなった奥井理さんを記念するめにご両親が建てた施設だ(冒頭の画像)。 すぐわきを、伏見川が流れていることが、とても筆者のお気に入りだ。
 この会場にほど近いのが札幌旭丘高。このギャラリーで美術部の展覧会をひらいていたのだった。



 会場を出ると、バスの警笛が聞こえた。
 見ると、「慈啓会前」を、界川先回りの環状線のバスが出たばかりだった。
 バスはロープウエイの乗り場のほうをぐるっとまわってくるので、まっすぐ坂を下っていけば、啓明ターミナル前で、いま出たばかりのバスに乗れるはずだと思い、ころがるように、伏見の高台から「条丁目地区」へとおりていった。
 読みどおり、先ほど乗り損ねたバスがまもなくやってきた。

 南6西25でバスをおり、ギャラリーミヤシタで梅沢みほ展を見た。
 Mさんと情報交換。

 南3西20でバスに乗り、南3西14で降車。
 資料館に寄り、コンチネンタルギャラリーで「はしどい展」を見る。

 市電に乗って都心に出て、4プラホールで広告写真家の写真展(別項で紹介予定)。
 スカイホールでどんぐり会展、さいとうギャラリーで櫻井マチ子さんの個展を見る。

 櫻井さんは小品100点以上を展示していた。
 個展の副題「前夜祭」というのは、春に東京・シロタ画廊で個展をひかえているための命名らしい。

          

 今回は、あの櫻井さんらしい濃厚な油彩大作は見られないが、1万円以下の小品もあるので、彼女のかわいい作品をゲットしたい人にはうってつけだろう。

 というわけで7カ所まわった。




 6日。

 茶廊法邑(道都大学版’sSEVEN別項で紹介済み)
→キヤノンギャラリー(立木義浩写真展別項で紹介
→ギャラリーたぴお(寒桜忌展は別項で紹介予定)
→札幌時計台ギャラリー(小山田慶二木版画展 旅の風景別項で紹介済み、道教大大学院修了展別項で

 というわけで、見ごたえのある展覧会にあたった1日。 


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