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(承前)
日が傾いてきた。
Reborn-Art Festival 2019(リボーンアート・フェスティバル)は平日午後3時半、土日祝日も4時半が入場締め切りである。
石巻市街へと車を戻す。
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県道2号は、改修された部分が多いが、まだあちこちで工事中で、この画像のようなところもある。
北海道はどこに行っても道路が立派なので、本州に来ると驚かされることが多い。
レンタカー返却前に、近くのガソリンスタンドに寄ったら、700円余りの金額を言われて、一瞬耳を疑った。
スズキカルタスの燃費の良さは、半端でない。
狭い道や駐車場でもすいすい走れるし、いままで運転したことのある車の中でもかなり良い方だという実感を得た。
ただし、借りた車は、ちょっとスピードが出るといちいち警告の音声が出て、この仕様だと道東や道北ではやかましくてたまらないだろうなと苦笑した。
レンタカー会社からホテルまで送ってもらったときの、社員との会話については、すでに記した。
吉増剛造さんのこととともに、石巻まで来て心から良かったと思えるひとときだった。
チェックインを済ませて、最初に立ち寄ったのが「IRORI 石巻」(冒頭画像。撮影は翌朝)。
ここで道内ゆかりのリボーンアート・フェスティバル出品作家が「藝術界隈市場」というイベントを開いているということを知って、行ったのだが、夕方で終わっていた。
とりあえずエスプレッソを飲んで、ホッとひといき。
このカフェ、上述のように展覧会が開かれたり、店頭には石巻を売り出すデザイナーによるトートバッグやTシャツが売られていたり、まちおこしに取り組む人々の会合がちょくちょく開かれていたり、なんだかとてもおもしろそうな場所である。
商店街の通りに面して開放的な雰囲気なのも良い。
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そこにあった刊行冊子をめくって、夕食をどこで取るか考える。
あいにく本日は、3連休の最終日で、飲食関係は休業が多い。
もう少し北上川寄りに「いしのまき元気いちば」という施設があるのを知って、足を向けてみた。
ここは、道の駅のような観光拠点で、網走の「流氷街道」とか青森の「アスパム」を思い出させる。
1階は土産物がたくさん売られていて、2階はフードコート「元気食堂」になっている。
フードコートは100人以上は優に収容できそうで、川に面してテラスもあったが、客はほとんどいなかった。
いつも貧乏くさい旅行をしていることを反省して、フンパツして2200円の「三陸どんドン丼」を註文する。
大きなエビや貝、ホタテといった海鮮が三つの碗に入っているという豪華版だ。
もっとも、筆者は北海道の人間なので
「ま、こんなもんだな」
というぐらいの感想しか出てこなくて、申し訳ありません。
東京などの人が食べたら大喜びだと思いますよ。
ほんとうは、石巻といえば、やきそばが食べたかったのだが、近くにこれといった店が見当たらなかった。
じつは翌朝、泊まっているホテルのすぐ向かいのホテルに朝食を食べに行ったら、まさにそこのレストランでやきそば特集をしていたのを知って、悔しかった。
ともあれ、この「元気いちば」、筆者が訪れたときは閑散としていたが、フードコート形式なので値段は高くない献立が多いし、大人数でも入れるし、下のフロアにはみやげ品がたくさんあるので、石巻市に来た人で、とりあえずどこに行ったらいいかわからない人にはオススメです。
マチをふらふらと歩いていると、こんな新しい石碑がたっている。
店の軒先、高さ2メートルぐらいのところに「津波到達高さ」のプレートが貼ってある。
すっかり復興したように見える石巻市だが、やはり、震災の記憶は深く刻まれている。
「石巻 まちの本棚」にも寄るが、やはり夜間は閉まっているし、土日祝日しか開いていない。
ここで、札幌のシェアスペースnaebonoに拠点を置いている作家が4人展を開いているという情報を聞いたので、見たかった。
古本を置いてあり、誰でも本を手にとって読め、展覧会やイベントも行っているようだ。
写真にも写っているけど、原ゆたかさんがお店に来たのかな?(もちろん、「かいけつゾロリ」シリーズで超メジャーな絵本作家です)。
玄関に、新聞形式のフリーペーパー「まちの本棚新聞」が置いてあった。
鮎川の「詩人の家新聞」もそうだし、石巻の人は、新聞という形式に思い入れがあるのだろうか。
ちょっと、うれしい。
そういえば、レンタカーで市街地に帰ってくる途中、手書きの号外で有名になった石巻日日新聞の社屋の前を通ったなあ。
2019年秋の旅(0) さくいん
日が傾いてきた。
Reborn-Art Festival 2019(リボーンアート・フェスティバル)は平日午後3時半、土日祝日も4時半が入場締め切りである。
石巻市街へと車を戻す。
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県道2号は、改修された部分が多いが、まだあちこちで工事中で、この画像のようなところもある。
北海道はどこに行っても道路が立派なので、本州に来ると驚かされることが多い。
レンタカー返却前に、近くのガソリンスタンドに寄ったら、700円余りの金額を言われて、一瞬耳を疑った。
スズキカルタスの燃費の良さは、半端でない。
狭い道や駐車場でもすいすい走れるし、いままで運転したことのある車の中でもかなり良い方だという実感を得た。
ただし、借りた車は、ちょっとスピードが出るといちいち警告の音声が出て、この仕様だと道東や道北ではやかましくてたまらないだろうなと苦笑した。
レンタカー会社からホテルまで送ってもらったときの、社員との会話については、すでに記した。
吉増剛造さんのこととともに、石巻まで来て心から良かったと思えるひとときだった。
チェックインを済ませて、最初に立ち寄ったのが「IRORI 石巻」(冒頭画像。撮影は翌朝)。
ここで道内ゆかりのリボーンアート・フェスティバル出品作家が「藝術界隈市場」というイベントを開いているということを知って、行ったのだが、夕方で終わっていた。
とりあえずエスプレッソを飲んで、ホッとひといき。
このカフェ、上述のように展覧会が開かれたり、店頭には石巻を売り出すデザイナーによるトートバッグやTシャツが売られていたり、まちおこしに取り組む人々の会合がちょくちょく開かれていたり、なんだかとてもおもしろそうな場所である。
商店街の通りに面して開放的な雰囲気なのも良い。
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そこにあった刊行冊子をめくって、夕食をどこで取るか考える。
あいにく本日は、3連休の最終日で、飲食関係は休業が多い。
もう少し北上川寄りに「いしのまき元気いちば」という施設があるのを知って、足を向けてみた。
ここは、道の駅のような観光拠点で、網走の「流氷街道」とか青森の「アスパム」を思い出させる。
1階は土産物がたくさん売られていて、2階はフードコート「元気食堂」になっている。
フードコートは100人以上は優に収容できそうで、川に面してテラスもあったが、客はほとんどいなかった。
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大きなエビや貝、ホタテといった海鮮が三つの碗に入っているという豪華版だ。
もっとも、筆者は北海道の人間なので
「ま、こんなもんだな」
というぐらいの感想しか出てこなくて、申し訳ありません。
東京などの人が食べたら大喜びだと思いますよ。
ほんとうは、石巻といえば、やきそばが食べたかったのだが、近くにこれといった店が見当たらなかった。
じつは翌朝、泊まっているホテルのすぐ向かいのホテルに朝食を食べに行ったら、まさにそこのレストランでやきそば特集をしていたのを知って、悔しかった。
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マチをふらふらと歩いていると、こんな新しい石碑がたっている。
店の軒先、高さ2メートルぐらいのところに「津波到達高さ」のプレートが貼ってある。
すっかり復興したように見える石巻市だが、やはり、震災の記憶は深く刻まれている。
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ここで、札幌のシェアスペースnaebonoに拠点を置いている作家が4人展を開いているという情報を聞いたので、見たかった。
古本を置いてあり、誰でも本を手にとって読め、展覧会やイベントも行っているようだ。
写真にも写っているけど、原ゆたかさんがお店に来たのかな?(もちろん、「かいけつゾロリ」シリーズで超メジャーな絵本作家です)。
玄関に、新聞形式のフリーペーパー「まちの本棚新聞」が置いてあった。
鮎川の「詩人の家新聞」もそうだし、石巻の人は、新聞という形式に思い入れがあるのだろうか。
ちょっと、うれしい。
そういえば、レンタカーで市街地に帰ってくる途中、手書きの号外で有名になった石巻日日新聞の社屋の前を通ったなあ。
(この項続く)
2019年秋の旅(0) さくいん
今回はとにかく、石巻名物のやきそばが食べられなかったことが残念ですねえ。
確かに他の地域に行った時の海産物問題は困ったものだと思っています。
特にホタテ、ホッキなど、北海道名産のものが出てくると、それ以外で…、と思ったりして。
できれば、北海道には無いものが嬉しいのですが、気候の変化もあって、なかなか難しいのかもしれませんね。
(今の北海道ではブリが当たり前だったりしますし)