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手元にある「陶磁用語辞典」(野村泰三著、1978年初版)をひらくと、「珠洲焼」の項には、つぎのように書いてあります。
この本の出たころ、珠洲市では、篠原さんたちによって、珠洲焼再興への取り組みが行われていたのです。
文献などもないでしょうから、古い焼物を現代によみがえらせる試みは、たいへんな苦労があったことと思います。
「自然釉花入」「自然釉大壺」などと題された器など約40点が並んでいました。
画像でごらんの通り、真っ黒です。
穴窯で6日間焼き締めたということです。
たたきで成形しているためか、素朴な味わいがあります。
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角壺やぐい呑みなどもあります。
作者にお会いすることはできませんでしたが、愛海詩(えみし)の佐藤さんによると、職人気質の方で、珠洲焼を特産として派手に売り出そうという、うわついたところはない人だそうです。
静かな存在感が、つたわってくる器でした。
08年9月2日(火)-14日(日)
工芸ギャラリー海愛詩(中央区北1西28 地図D)
□珠洲焼館 http://suzuyaki.com/
石川県能登半島の東北端、珠洲市で焼かれた須恵器に属する焼物。その古窯跡が十基ほどあるといわれる。カーボンのしみた黒陶で壺や甕などがある。たたき手法で成形され、特有のたたき文がる。平安末期にはじまり、室町中期に消滅したと考えられている。
この本の出たころ、珠洲市では、篠原さんたちによって、珠洲焼再興への取り組みが行われていたのです。
文献などもないでしょうから、古い焼物を現代によみがえらせる試みは、たいへんな苦労があったことと思います。
「自然釉花入」「自然釉大壺」などと題された器など約40点が並んでいました。
画像でごらんの通り、真っ黒です。
穴窯で6日間焼き締めたということです。
たたきで成形しているためか、素朴な味わいがあります。
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角壺やぐい呑みなどもあります。
作者にお会いすることはできませんでしたが、愛海詩(えみし)の佐藤さんによると、職人気質の方で、珠洲焼を特産として派手に売り出そうという、うわついたところはない人だそうです。
静かな存在感が、つたわってくる器でした。
08年9月2日(火)-14日(日)
工芸ギャラリー海愛詩(中央区北1西28 地図D)
□珠洲焼館 http://suzuyaki.com/