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(日本語は英文要約の後ろにあります)
Hokkaido Abstract Painters' Association 32nd. fall exhibition:2008 Sep.26-Oct.4
At Sapporo Tokeidai Gallery(N1W3,Chuo-ku,Sapporo-Shi)
Hokkaido Abstract Painters' Association held group exhibitions a second time in one year.
発足からしばらくは同人の出入りが多かった「北海道抽象派作家協会」。この10年あまりは顔ぶれがほぼ固定していましたが、今回あらたに、岩田琿さん(渡島管内七飯町)と鈴木悠高さん(札幌)のふたりが同人に加わりました。
同人の新メンバーは、90年代末の林教司さん(岩見沢市栗沢町)と神谷ふじ子さん(その後退会し、本州移住)以来、ほぼ10年ぶりです。
春は札幌市民ギャラリー、秋は札幌時計台ギャラリーと、年2回ペースで展覧会をひらいています。今回も「小品展」と片づけられるには惜しい、力作が壁面を埋めています。
冒頭の画像は、左がオリジナルメンバーの大ベテラン佐々木美枝子さん(札幌)「作品」、中央が鈴木さん「イエロー2008」、右がやはり創設以来の同人である今荘義男さん(岩見沢市栗沢町)の作品です。
まず、目を引いたのが、後藤和司さん(札幌)の変貌です。
これまで後藤さんは細い筆で布地のような模様を反復させたような画風でしたが、ごらんのような叙情的な作風に一変しました。
腱鞘炎になったとは聞いていませんが(笑)。
下の画像は「秋のScene」。(題の付け方は以前から変わっていない)
画面下方に濃い色が重なり合っているので、どこか風景を思わせます。
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Goto Kazushi"Autumn Scene"
あと2点、「記憶の碑」と題された絵は、平坦な青い地の上に、フリーハンドでかかれた四角形が浮かび、それぞれの中央に、さまざまな色が塗り込められた円形が配された図柄です。
青い地のフラットさと、多彩な色がまじりあった部分が、対称的です。
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Goto Kazushi "Monument of Memory"
つぎは三浦恭三さん(小樽)。
画像が赤っぽくなっていて申し訳ありません。
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Miura Kyozo"Floating"
英文では省略しましたが、左から「浮遊B」「浮遊」「浮遊7」。
ちょっと妙な題の付け方ですが。曲線の色斑が浮遊する画面です。
はじかれたような絵の具のつきかたがおもしろい。
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Toyama Kimpey "L-1""L-2"
外山欽平さん(函館)は、アルファベットを「A」から順番に毎年かいています。
春の展覧会で「K」は一段落させ、「L」をスタートさせました。
描かれている内容に意味を求めるのではなく、あくまで色とかたちを追求するモダニストらしい、一貫した取り組みといえるでしょう。
「L」は、活字と筆記体、大文字と小文字で字体がかなり異なるので、多様なアプローチができそうです。
□外山欽平油絵個展(08年4月)
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Imajo Yoshio "Hometown"
今荘義男さん「古里」。
ありがちな意匠でではなく、色彩の深みによって東洋的な境地を表現する今荘さんの絵は、このブログでも何度も高く評価してきています。
今回は、カリグラフィーを思わせる即興的な線描が復活しています。
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Hattori Kenji(left two works) & Hayashi Kyoji
左は、病気で春の展覧会をやすんだ服部憲司さん(苫小牧)の「作品B」「作品A」。
お元気になられたようで、なによりです。同人のあべくによしさん(旭川)が春に続いて姿を見せていないのは残念ですが。
右は林さんの「種子」「種子08」。
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Hayashi Kyoji "Seed"
「種子」の拡大図です。
スタティックな構図ですが、タッチはやや粗く、作者の心理が透けて見えるようです。
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新メンバー岩田さんの「ターボ3」「ターボ2」「ターボ1」。
英語で題名を書きたいのですが、岩田さんの下の名前の読み方がわかりません。
岩田さんの作品は水彩です。
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画面の拡大図です。
2008年9月29日(月)-10月4日(土)10:00-18:00(最終日-17:00)
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A)
□公式サイト http://members3.jcom.home.ne.jp/hokkaidou.tyuusyouha/
■第35回展(2008年5月)
■第34回
■第33回
■第32回
■第31回
■03年秋季展(画像なし)
■第30回(画像なし)
■02年の秋季展(画像なし)
■第29回
■01年の秋季展
■第28回
Hokkaido Abstract Painters' Association 32nd. fall exhibition:2008 Sep.26-Oct.4
At Sapporo Tokeidai Gallery(N1W3,Chuo-ku,Sapporo-Shi)
Hokkaido Abstract Painters' Association held group exhibitions a second time in one year.
発足からしばらくは同人の出入りが多かった「北海道抽象派作家協会」。この10年あまりは顔ぶれがほぼ固定していましたが、今回あらたに、岩田琿さん(渡島管内七飯町)と鈴木悠高さん(札幌)のふたりが同人に加わりました。
同人の新メンバーは、90年代末の林教司さん(岩見沢市栗沢町)と神谷ふじ子さん(その後退会し、本州移住)以来、ほぼ10年ぶりです。
春は札幌市民ギャラリー、秋は札幌時計台ギャラリーと、年2回ペースで展覧会をひらいています。今回も「小品展」と片づけられるには惜しい、力作が壁面を埋めています。
冒頭の画像は、左がオリジナルメンバーの大ベテラン佐々木美枝子さん(札幌)「作品」、中央が鈴木さん「イエロー2008」、右がやはり創設以来の同人である今荘義男さん(岩見沢市栗沢町)の作品です。
まず、目を引いたのが、後藤和司さん(札幌)の変貌です。
これまで後藤さんは細い筆で布地のような模様を反復させたような画風でしたが、ごらんのような叙情的な作風に一変しました。
腱鞘炎になったとは聞いていませんが(笑)。
下の画像は「秋のScene」。(題の付け方は以前から変わっていない)
画面下方に濃い色が重なり合っているので、どこか風景を思わせます。
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Goto Kazushi"Autumn Scene"
あと2点、「記憶の碑」と題された絵は、平坦な青い地の上に、フリーハンドでかかれた四角形が浮かび、それぞれの中央に、さまざまな色が塗り込められた円形が配された図柄です。
青い地のフラットさと、多彩な色がまじりあった部分が、対称的です。
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Goto Kazushi "Monument of Memory"
つぎは三浦恭三さん(小樽)。
画像が赤っぽくなっていて申し訳ありません。
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Miura Kyozo"Floating"
英文では省略しましたが、左から「浮遊B」「浮遊」「浮遊7」。
ちょっと妙な題の付け方ですが。曲線の色斑が浮遊する画面です。
はじかれたような絵の具のつきかたがおもしろい。
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Toyama Kimpey "L-1""L-2"
外山欽平さん(函館)は、アルファベットを「A」から順番に毎年かいています。
春の展覧会で「K」は一段落させ、「L」をスタートさせました。
描かれている内容に意味を求めるのではなく、あくまで色とかたちを追求するモダニストらしい、一貫した取り組みといえるでしょう。
「L」は、活字と筆記体、大文字と小文字で字体がかなり異なるので、多様なアプローチができそうです。
□外山欽平油絵個展(08年4月)
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Imajo Yoshio "Hometown"
今荘義男さん「古里」。
ありがちな意匠でではなく、色彩の深みによって東洋的な境地を表現する今荘さんの絵は、このブログでも何度も高く評価してきています。
今回は、カリグラフィーを思わせる即興的な線描が復活しています。
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Hattori Kenji(left two works) & Hayashi Kyoji
左は、病気で春の展覧会をやすんだ服部憲司さん(苫小牧)の「作品B」「作品A」。
お元気になられたようで、なによりです。同人のあべくによしさん(旭川)が春に続いて姿を見せていないのは残念ですが。
右は林さんの「種子」「種子08」。
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Hayashi Kyoji "Seed"
「種子」の拡大図です。
スタティックな構図ですが、タッチはやや粗く、作者の心理が透けて見えるようです。
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新メンバー岩田さんの「ターボ3」「ターボ2」「ターボ1」。
英語で題名を書きたいのですが、岩田さんの下の名前の読み方がわかりません。
岩田さんの作品は水彩です。
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画面の拡大図です。
2008年9月29日(月)-10月4日(土)10:00-18:00(最終日-17:00)
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A)
□公式サイト http://members3.jcom.home.ne.jp/hokkaidou.tyuusyouha/
■第35回展(2008年5月)
■第34回
■第33回
■第32回
■第31回
■03年秋季展(画像なし)
■第30回(画像なし)
■02年の秋季展(画像なし)
■第29回
■01年の秋季展
■第28回