まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

翠(みどり)ひびく・・・

2006年01月14日 | Weblog
 娘家族が金曜日の夕方からやってきました。昨夜も宴会、今夜も宴会です。でも、飲めや歌えや・・・の宴会にはほど遠いです。段ボールの箱を集めてのテーブルです。買ってきたばかりのパック入りのお刺身に、フライパンのようなお鍋ですき焼きです・都合・・・四回も作り直ししなければ、みんなの口に入りません。

 普段は私ら夫婦の二人暮らし用の社宅です。そこに母が舞い込んできました。娘ら家族がやってくると・・・食器から何からが不自由してしまいます。でも、新しく買い揃える意味もありません。山の実家にはまだまだ多くのものが残されておるのですから・・・。

 さて、これも東山魁夷画伯の作品です。これらの作品は<リトグラフ>という版画です。平板印刷・・・石版印刷・・・。難しい版画の技法です。金曜日に、点の積み重ね・・・て表現しましたが、石の表面を磨いてざらざらにするんです。その上に油性の塗料を塗って、ゴムを塗る。油性の上にはゴムは乗らない・・・。そこにインクを乗せて印刷する手法・・・。

 それで10色とか16色とかの原版を作って水で反応させて印刷する・・・という・・・難しい手法。最近はアルミ板に砂目をつけて印刷するのだとか。道理で点々の色の積み重ねです。

 「平板で水と油の反発を利用して平らな面で刷る版画」がリトグラフです。書いてる私もぼんやりとしか理解できておりません。その手法にもいくらも幾らもあるそうなんですって。

 でも・・・いくら説明しても百聞は一見にしかず・・・です。お値段も安いですから一度、実物をご覧ください。購入するにしても15万円程度らしいです。

 版画ですから一気に300枚とかを印刷できますから、絵画のようなお値段ではありません。






東山魁夷の世界>白馬の森

2006年01月14日 | Weblog
 昨日、お約束した東山魁夷画伯の作品の一つ、「白馬の森」です。このなんともいえないブルーが東山ブルーです。何枚か絵葉書を奥様に見せたのですが、幻想的・・・という感想でした。実物は幻想的とかという雰囲気ではないのですが、もしかしたら・・・そういうのかも知れません。

 東山魁夷という方は明治41年に横浜で生まれました。本名は新吉。船具商の家でした。13歳のとき、神戸の兵庫高校に入学、恩師の勧めで画家になることを決意する。18歳のとき、大正15年、東京芸大日本画科に入り、第10回帝展で<山国の春>が入選。以降、ベルリン留学、日展入選などと華々しい活躍をする。

 73歳のとき、奈良唐招提寺鑑真和上厨子絵を奉納。

 平成11年5月6日、老衰のため逝去。僧鑑真和上と同じ命日となった。

 叔父にあたる方が瀬戸内海の岩黒島に在住したため、時に触れて讃岐を訪れ、その縁があってこの坂出の地に平成2005年四月に、香川県立東山魁夷せとうち美術館が開館されたそうです。

 で、開館直後、夏の展示会と今回の冬の展示会と三回目になりました。

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