まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

なぞのぞうりたち・・・。

2006年01月30日 | 民俗
 今日は朝からどんよりとして霞のかかったような一日でした。小雨が降ったり止まったり・・・と変なお天気。

 さて、今日はJR観音寺駅前にある三連接(三つの公衆BOXが一つにくっついているもの)を撤去して、新しいのを一個、新設するという工事の現場調査でありました。それはまぁ、何ということもなく終わったのですが・・・。

 その帰り道・・・同じ道を走るのも能がないものだし、面白くありません。そこで、行きは国道11号線、帰りは国道377号としたんです。ところがなれない西讃の道路です。早めに信号を曲がったものか・・・とある神社の正面へ・・・。

 あれれ・・・とよくよく見れば大野原八幡神社です。それはそれとして、このぞうり・・・。異様なぞうりに見えませんか。

 男物、女物とあって、それのどれも新しい。そんで、鼻緒をはさみでみんな切ってある・・・んです。

 実はこれ。西讃地方に伝わる「厄払い」なんだそうです。新しいぞうりを履いて、氏神様にお参りして厄払いの祈願をしていただく。その帰りに、神社の出口あたりにぞうりの鼻緒を切って置いてくる。帰りには違うぞうりか靴を履いて後ろを見ずに帰ってゆくのだそうです・・・。

 観音寺市、大野原、豊浜なんぞで今も行われているのだとか・・・。いやぁ、初めて見ましたです・・・。


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