まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

アイリスを 買って帰って 雨になる

2014年05月20日 | ふるさと散歩

 さぬき市地方は気圧の谷や湿った空気の影響で雲が広がり、夕方から雨となり、夜のはじめ頃からは雷を伴う所がある見込みとか。気温は18度から25度、湿度は83%から86%。風は意外に強くて6mから7mの南東の風が。だから、鉢物の植木が軒並み倒れて転がっている。明日の21日は、前線を伴った低気圧が四国の南岸を通過するため、明け方まで雨や雷雨となるらしいが、その後は次第に晴れる見こみなんだとか。

 

 今日は奥方がいない日。だったら、私もどこかにお出かけだな・・・と云うことで、久しぶりに「香川県立図書館」に行くことにした。出掛けてしばらくして、なんと言う本を借りるか、メモした用紙を忘れて来たことに気づいた。それじゃぁダメじゃん、春風亭昇太。

 

 アキニレの若葉があざやか・・・。9時過ぎの図書館はこんなもの。でも、若い女性がわんさかといるなぁと思ったら、「松市立幼稚園PTA総会」が、この図書館の会議室で行われるのだとか・・・。

 

 私は歴史のお勉強のために、さぬき市の「おへんろつかさの会」に入っているのだけれど、前々から気になっていた「お遍路の闇と陰」についてのお勉強をやっている。今年は「四国霊場開創1200年」ということで、華やかに、「お遍路の光と伝統」をPRしているが、へそ曲がりの私はその裏を覗いてみようと考えている。

 

 それが「病気遍路」「行乞(ぎょうこつ)遍路」「厭世遍路」などと云う「辺土:へんど」と呼ばれた人たち。飢饉や流行病で古里を追われて四国に流れ着いた人々・・・。犯罪者や夜逃げや死に場所を探して歩く人たちもいた。

 

 この本の半分以上は、そうした「辺土」についての論文やデーターが掲載されている。そうした人は数こそ減ったけれど、今も四国のあちらこちらに住み着いている。

 

 空が明るくなっている間に、ここに寄ってきた。丸亀市郡家町の郡家アイリス園で、アイリス(西洋アヤメ)が咲き始めたと聞いた。色鮮やかな大ぶりの花が初夏の風に揺れ、園芸愛好家らの目を楽しませているらしい。同市柞原町の愛好家重成博さんが十数年前から約40アールの休耕田で栽培し、一般開放(無料)している。年々株は増え続け、今年は600種約4万株になった。ジャーマン種・ルイジアナ種他カラフルな花々が咲いている。

 

 毎年初夏の風物詩として地元で人気を呼んでいて、今日も県内外から訪れたファンが爽やかな風に揺れる花々を愛でたり、写真に収めたりしていた。濃い赤紫が気高さを一層引き立てるルイジアナアイリスなど、これからも多彩な花が咲き始めると言う事で、今月一杯は艶やかな姿が楽しめそうだと云う。

 

 そんなところへ、奥方から「お弁当を忘れたの~。持って来てよ・・・」という電話が。「夕食までにお願い」と云うので仕方なく帰るはめに。

 

 お昼過ぎからは雲が厚くなってきて、2時過ぎからは雨になった。洗濯物を取り込んだり片づけたり・・・。アマガエルの声も聞こえだしてきた。アマガエルがいるんだ・・・と、新鮮な驚き。

 

 そんなところへ、丸亀市広島町のセンター長さんから「英国人レキ研究会の活動報告書を提出してください」との連絡が・・・。あ・・もう、五月もおしまいなんや・・・と、大慌てで昨年の資料を探し出してきて・・・。でも、明日やな。覚えていたらば・・・。

 

 今日の掲示板はこれ。「晴れた日と雨の日があって ひとつの花が咲くように 悲しみも苦しみもあって 私の人生が深くなる」と云うもの。

 「悲しみの意味」

   冬があり夏があり
   昼と夜があり
   晴れた日と雨の日があって
   ひとつの花が咲くように

   悲しみも苦しみもあって
   私が私になっていく
                   星野富弘

 

 「雨はイヤだ。」と言う人もいれば「恵みの雨」と喜ぶ農家の方もいる。病気をしたからこそ健康のありがたさがわかったり、空腹だからこそ、一つのおにぎりが最高のご馳走だと感じたり、辛く悲しい思いをしたからこそ、人のここころの痛みに寄り添えたりするように、悲しみも苦しみもあって私が私になっていく。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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