料理本によると「すき焼き」の材料は牛肉、糸こんにゃく、ネギ、焼き豆腐、それにマツタケと書いてあるが、マツタケは手に入らず省略。
その代わりエノキ、シイタケ、しめじは大盤振る舞い、お好みで春菊なんかがある。
材料は関東風も関西風も同じだが、味のつけ方が根本的に違う。
すき焼きは割り下で食べる関東風と、肉に砂糖や醤油を直接かける関西風がある。
わたくしは西日本中国地方に住んでいながら、すき焼きは「エバラすき焼きのたれ」でしか食べたことがないので、関東風だ。
肉に砂糖や醤油を直接かける関西風は、まだ一度も食べたことがないような気がする。
松坂牛で有名な三重県あたりの高級すき焼き店は、仲居さんがすべてを取り仕切り、関西風でいただくみたいである。
西日本と東日本の境目はどこのあたりかわからないが、周波数の関係と似ているのかもしれない。
この先の人生を考えれば、今のうち、それも近々に食べておかないと悔いが残るような気がするので、同居ババにお願いして作ってもらおうかな。
なんてお願いしたら、「そんな簡単なもん、自分で勝手にこしらえな」
と厳しく叱られたのであった。