しじみの味噌汁はしみじみ旨い。
五臓六腑にしみわたる。
特に肝臓のあたりにしみわたる。
酒を飲んだ翌朝のしじみの味噌汁は特に旨い。
飲んでいて「頼むぞ」という気持ちになる。
不思議なもので、アサリの味噌汁だと「頼むぞ」という気持ちにはならない。
豆腐の味噌汁でもならない。
しじみのときだけ、そういう気持ちになる。
しじみの味噌汁には、なにかこう、信仰に近いものがあるような気がする。
某飲食店でのしじみが6粒しか入ってない味噌汁。
これでは豆腐の味噌汁かのか、ナスの味噌汁なのか、大根の味噌汁かのかわからないではないか。
出雲人ならこれで納得してはいけない。
山盛りにしじみが入っていないと許せない、と怒るジジ(わたくしのことですが)なのであった。