出雲かのやのカツ丼
カツ丼のカツは薄く揚げたトンカツがいい。
トンカツの肉が厚いと、白飯とのバランスが悪くなって食味が落ちる。
庶民的でなじみ深い丼であるが、トンカツ専門店より蕎麦屋のほうが旨かったりする。
そして今頃の丼にはレンゲ、もしくはスプーンが添えられている。
箸で食べることしか知らない高齢者の入り口に立つものとしては、違和感を覚える。
若者がいきなりレンゲを持って食べ始めるのには、いささかショックを感じたりもする。
残り物を救うのにはレンゲがあれば有効なのかもしれないが、丼を傾けて残り物を口の中にかっこめばレンゲやスプーンはいらないと思う。
それが丼物の正しい食べ方だと思うのですが…
時代遅れのジジのひがみなのでしょうか。
どうしてもレンゲ、もしくはスプーンを使うのには、ためらいを感じるのであります。