浜田屋遼太

世の中のために何の役にも立たないブログ  お暇なお方は是非どうぞ(^^♪

親子鍋

2021-01-11 | 日々是好日

なぜかこの鍋には惹かれる。

その真意は我ながらよくわからない。

この鍋は商売人用の鍋である          

親子丼を作るとき、この鍋で鶏肉と卵をかけ汁で煮、飯を盛った丼の上にこの鍋を持っていって横に滑らしながら中身を丼に移すのに便利、そういう趣旨で作られている。

特にどうということのない鍋なのだが、ずっと前から欲しかった。

何だか他の鍋たちと違うところがある。

そうなのだ、把手が垂直なのだ。

鍋の把手というものは、どの鍋もすべてナナメか水平についている。

世界中の鍋という鍋、ナナメと水平以外のものはない。

なのにこの鍋だけ真上にまっすぐ、垂直。

その異様感、素直じゃないところがいい。

見ていて飽きない。

見ていて可笑しい。

見ていて楽しい。

丼の大きさに合わせた直径、親子丼の具の厚さに合わせた鍋の深さ、フタの盛り上がり、木製の把手のところに刻んである飾りを兼ねた二本の溝。

愛情深く作られた痕跡がそこそこに見受けられる。

逆境にもめげず、異端にもいじけることなく、素直に淡々と、しかも愛嬌さえ感じられるその生き方は、見る者に生きる勇気を与えてくれる。

「こういう生き方もあるのだなぁ」と、つくづくそう思わずにいられない鍋である。

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天丼

2021-01-11 | B級グルメ

久しぶりに天丼を食った。

普通天丼はエビ、そしてイカとかキスとかアナゴ、それから野菜になってシシトウとかカボチャという構成になっている。

地位的にいうと、エビがナンバーワンでイカ、キス、アナゴなどがナンバーツー、野菜系はその他大勢という順位になる。

最初ナンバーツーのイカとかキスあたりを一口食べ、ご飯を食べ、二口目でやっとエビにいくかというと、それもいかないでその他大勢の野菜にいき、三口目でエビに取りかかる。

このときの心境を自己分析してみると、本当は「いきなりエビ」が望みなのではあるが、我慢してイカにいってしまう。

いきなりエビにいく人って世の中にいるだろうか。

だが今回は違った。

今回は固く決意して天丼に向かった。

どういう決意かというと「今回こそは、いきなりエビでいくぞ」というものであった。

天ぷら海鮮と釜飯 縁福 特上海鮮天丼のテイクアウト          

天ぷらでご飯を食べるには、天ぷら定食という手もあるのだが、天ぷら定食は天ぷらが皿の上にダラッと展開している。

ダラッとを取るか、天丼の所狭しを取るかといわれれば、文句なく所狭しを取りたい。

日本人は狭い国土に人々が密集して暮らしているので、密集を見ると共感を覚える。

なんだか安心する。

さあ、いよいよ、いきなりエビを決行するときがきた。

箸を握りしめ丼の上に近づけていくと、箸先はなぜかエビの上空を逸れ、野菜のほうへ近づいていく。

自分でも意外であった。

ナンバーワンは残しておいて、その他大勢へと考えが瞬時に入れ替わったのだ。

しかしこれは天丼のスタートとしての一口目にピッタリで正解だった。

サクサクっと揚がったカボチャが旨い。

ご飯も旨い。

それからやっとエビに取りかかった。

太いほうをかじった、

コロモにしみた天つゆが香った。

やっぱり天丼はエビだと思った。

そのエビが大きい。

そのことが嬉しかった。

男たちは泣いた…

いつの間にかプロジェクトXになっていた。

しかし、と男は思った。

今日こそは「いきなりエビ」を決行する日ではなかったのか。

男は恥じた。

小心を恥じた。

優柔不断が悲しかった。

 

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混浴よいずこ

2021-01-11 | 日々是好日

当たり前だが冬は寒い。

寒いと温泉が恋しい。

まず温泉、とにもかくにも温泉。

混浴であれば嬉しい、嬉しいに決まっている。

そこに若い娘、その娘が全裸、まっ裸、一糸まとわず赤裸、すっぽんぽん。

でもってその全裸娘との距離はすぐ隣。

全裸娘がすぐ隣でポチャポチャ。

「いいねぇ」ということになるのだが、あくまでも理想像。

混浴は実際にはないことはないのだろうが、あったとしても山奥の湯治場。

そういうところへリューマチ婆さんがヨタヨタ。

いちおう全裸婆さんがすぐ隣でポチャポチャ、と多分現実はそんなところだろう。

そこんところを少し譲って、リューマチ婆さんからリューマチを取って、年も少しおまけして40とか50とか。

そういう風にランクを下げれば、日本にはこれだけ温泉があるのだから、混浴の温泉の一つや二つはあっても…

などと人生の最終段階で、夢の混浴にあこがれるジジ(わたくしのことですが)なのであった。

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