回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

春の嵐

2021年04月30日 16時49分02秒 | 日記

昨日満開を迎えた庭のオオヤマザクラは今日の雨と強風でその花の多くが散ってしまった。雨上がりの、やっと少し乾き始めた路肩には薄いピンクの花びらが吹溜っている。昨日まではさほど目立たなかったのに花を落とした梢にはもう若い葉が顔を覗かせている。咲き始めた梅の花も寒さに震えているようだ。

窓越しにその桜の木をながめていたら、その木のすぐ先のT字路で、ランドセルを背負った下校中の2年生くらいか小学生の女の子が落ちた桜の花を見つけて手に取っていた。それから、道路を渡ろうとしたところに大きなトラックが右折しようと近づいてきた。女の子に気付いたいかつい顔の運転手がその子に手振りで先に渡るよう合図する。と、その子は逆に、運転手に先に右折するようにとの手振り。

一瞬緊張する場面。ただ、その子は落ち着いて軽く頭をさげるようにして運転手に道を譲っていたから、それを確かめながら運転手はゆっくり車を進める。こういう時の意思疎通は、もちろん微笑ましいけれども、見ている方は何か行き違いでも、とやはり心配が先に立つ。

その子は普段からこういう場合には車がすっかり通りすぎるまで道をを譲るようにと躾けられているのだろうか。忖度、などというものではなく、散り始めた桜の木の下で礼儀正しさと譲り合いの気持ちが窺われた場面。

コメント (2)
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