国民には極めて不人気な軍事介入に米英仏が数日中に踏み切る。化学兵器使用を口実としてシリア政府軍およびアサド政権のせん滅を行う事になる。当面、陸上部隊の派遣はなさそうで、巡航ミサイルによってロシア製の防空システムを破壊した後空爆を実行することになりそうだ。
アサドの国連査察団受け入れを「Too Little Too Late」としてはねつけた米国だが、最近の中東内戦では最悪の犠牲者をだすまで事態を放置した米国のこれまでの対応にも「Too Little Too Late」がそっくり当てはまるから皮肉。
過去のこの種の軍事介入と同様、独裁政権の後には混乱と更なる政治腐敗が繰り返されることになる。特に、既に腐敗しきった上に権力闘争に明け暮れているシリア反政府勢力の場合、独裁政権崩壊後の国民に与える悲惨さは過去に例の見ないものになるだろう。