回顧と展望

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イラン新大統領始動

2013年08月04日 12時45分16秒 | 日記

2期8年に亘ったアフマデネジャドの後を受けてロウハ二がイランの大統領に就任した。目下の最重要課題はアフマデネジャドの経済政策の失敗と、核開発により世界から受けている経済制裁により混乱しているイラン経済の立て直しである。ただし、いくらロウハニがこの問題を解決しようと思っても最高指導者ハメネイの同意を得なければならないが、ハメネイはすでに国際社会への妥協をすることなく、自給自足で生きることを国民に訴えている。

イランの大多数は核開発を続けて国際社会から孤立し日常生活が困窮を極めるよりも何らかの打開策を見出して欲しい、としてロウハニに投票した。今後はまずはロウハ二がどのように有効な経済政策を打ち出せるか、それから経済を圧迫し続けている核開発に関してどのような対応をするのかに注目しなければいけないが、いずれにしても長期的視点からはハメネイとロウハニの対立は激化するしかないだろう。

古い話だが、1958年5月19日に当時のイラン皇帝パーレピがアジア競技大会の開かれていた東京に国賓として来日したことがある。昭和天皇との晩さん会や、岸首相との首脳会談などが行われ、当時の石油輸入先としてイランに対する関心が非常に高まっていた。パーレピ皇帝が夕食をとった般若苑はもうない。そして、岸の孫が今の日本の首相だから時代は矢のように過ぎ去る。 

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