3.11を前に新聞・テレビでは、東日本大震災の検証について多く扱われていますが、
中でもやはり多いのは、未だ手が付けられない部分を多く抱えている福島第一原子力発電所に
ついてです。
東京消防庁がH11年3月18日、ハイパーレスキュー隊を派遣時、
消防総監は「この任務には、国命・国運が掛かっている」と隊員達の前で
激励の挨拶をしたとありました。
現地では、岸壁が地震で崩壊し、ホース延長車が入れなかったので、隊員らは長さ50メートル、
重さ100キロのホース7本を手作業でつなぎ、放射線を浴びるのを最小限に抑えるため、
約50人の隊員が交代しながらつなぎ合わせ、19日未明から放水を実現させたのは、
災害現場での使命感そのものであったと思います。
ヘリコプターから放水した自衛隊、消防、警察、行政、全てに共通した使命感です。
今なお、福島では15万人の方が避難生活を送り、震災関連死が他被災地より
福島のほうが多くなっている現実をしっかりと頭の中にいれておかなければなりません。
歩行するときは、右足の次は左足を出す・・片足だけを動かし続けても歩けません。
原子力発電と高レベルの放射性廃棄物処分(核のごみ処理)は本来一体ですすめるもの。
例えば明日から、家庭のゴミ、生ゴミを 各家庭内で全て処分するように言われたら・・
出来る家庭はどのくらいあるのでしょうか。
福島第一原発に核燃料と使用済み核燃料は保管プールに残されたままです。
大きくなったとは言え、子ども達の寝顔を見ていると福島の問題が、頭から離れないのは
私だけではないと思います。