国立歴史民俗博物館30周年記念にあたり、第4展示室(民俗)が
リニューアルオープンされました。
歴博は博物館型研究統合の施設で、資源、研究、展示の3つの要素を連鎖させ、共有・公開する事で
博物館という形態の中で大学共同利用機関の特徴を最大限に活かして
研究を推進していくのだそうです。
上の写真は、旭市太田につたわる道切りというもの。
八坂神社のお祭り前に村の出入り口にあたる道に魔を防ぎ追い払うために「お七五三縄おろし」。
比婆荒神神楽の復元。人々の不安や畏れを乗り越えるための行事の数々が展示されていて
興味深かったです。
佐倉にも伝わる辻きりの行事も同じですね。
宮城県気仙沼市 築200年の尾形家は3.11の津波で流され、かやぶき屋根が何とか残りましたが、
復元のため、現在は山梨県へ、一部復元した物が歴博に展示されていました。
現在の当主尾形健さんは、出来れば元の場所にこの家を建てたいと思っているそうですが、
尾形さんの家は、海岸から近く、レベル2(1000年に一度の大津波)の場所で、
建築制限があり、難しいとのこと。
先祖からの家を守り、家を復元したい願いと共に、バラバラになってしまった地域の繋がりをまずは
元に戻したいとおしゃっていました。この地域で、歴史や料理、あらゆる知恵を学んだそうですから
いかに大切なつながりかを感しました。
さて、桜が次々にほころび始めました。
歴博のエントランスホールには、桜が屏風のように見えるように設計された大窓があり、
4月1日~7日17:00~19:00ライトアップによる「夜桜屏風鑑賞の夕べ」が開催されます。
参加無料ですが・・・・桜の開花が早くて、この頃までもつか心配です。