おおらかでずぼらな性格はB型と射手座が合体して、一層ひどい。おかげで片付けは大の苦手…でもないんかな。毎日やるのが出来ない。どうも無駄な気がして、一週間ぐらいまとめてパッパッとやるのが効率的。時にはひと月まとめてやる場合もあるが、まとめたヤツをさーっ!と片づけると実に気分がいい。そsれに期間をおくと、片付けのプランを立てたりと楽しめる部分が多い。「要するに怠け者やいう証拠やろ」と妻や娘らはキツイが、計画に基づいた模様替え同然の部屋を見て。かんしきりの顔を見ると胸のつかえがすーーっと落ちる。しかし、これは内緒だが、見た目ゴミやくしゃくしゃになったフクなんかは、クローゼットの隅に押し込んで見えないように押し込んでいる。だって、いつかまとめて片づけりゃいいんだから。この間、クローゼットを開けてビックリ、なんとちゃんと片付いている!「内助の功っていうやろ。見えんとこは私が出張らな、我が家は永遠に片付かないでしょ」したり顔の妻の前で、言葉を失う私。やはりB型夫はAB型女房の手の内で好きにさせてもらっているのだ。とはいえ、部屋の片づけはまとめてやるのが一番お得なのである。
子どもの本棚に感動
社会に出てから読書といえば推理小説が大半を占めた。最近はそれも食傷気味になって、週刊誌や漫画雑誌のページをめくる程度になってしまった。
そんな時、何気なく手に取ったのが、子どもの本棚にあった「赤毛のアン」。パラパラとめくっているうちに、いつの間にかのめり込むように読んでいた。驚くほど新鮮さが溢れていた。
確かに子どもの頃に読んだものなのに、まるで初めて出合う世界に思えた。恥ずかしながら、何度も涙ぐんでしまった。大人になってからすっかり忘れていた感動がよみがえった。
以来、子どもの本棚からとっかえひっかえ取り出しては読み耽っている。小公子、シートン動物記、あしながおじさん、若草物語……みんな、もう胸が熱くなる名作本ばかり。子どもにヘンな顔をされても、もうやめられぬ感動読書である。
(讀賣・1992年10月18日掲載)
社会に出てから読書といえば推理小説が大半を占めた。最近はそれも食傷気味になって、週刊誌や漫画雑誌のページをめくる程度になってしまった。
そんな時、何気なく手に取ったのが、子どもの本棚にあった「赤毛のアン」。パラパラとめくっているうちに、いつの間にかのめり込むように読んでいた。驚くほど新鮮さが溢れていた。
確かに子どもの頃に読んだものなのに、まるで初めて出合う世界に思えた。恥ずかしながら、何度も涙ぐんでしまった。大人になってからすっかり忘れていた感動がよみがえった。
以来、子どもの本棚からとっかえひっかえ取り出しては読み耽っている。小公子、シートン動物記、あしながおじさん、若草物語……みんな、もう胸が熱くなる名作本ばかり。子どもにヘンな顔をされても、もうやめられぬ感動読書である。
(讀賣・1992年10月18日掲載)