こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

思い出のインタビュー記事

2015年06月23日 17時14分25秒 | Weblog
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父の日に

2015年06月23日 16時29分20秒 | 文芸
 父の日。たった一人の留守番は退屈極まりない。といっても、この年になると、もう「父の日」は完全無視らしい。寂しいなあ。
「おとうさん、いる?」
 いきなりの訪問者は、この間結婚した長女。
「そこまで用事で来たから、ついでに寄った」
 そうか、ついでですか。と、ちょっと気落ち。すると、娘は手にした買い物袋を出した。
「これ、父の日だから、ついでにプレゼント」
 さりげない娘の贈り物だった。期待していなかった分、喜びは大きい。ついで、でも…。
 お昼の食卓を二人で囲んだ。父と娘水入らずの食事は久しぶり。孤食よりおいしい。
「おとうさん、赤ちゃんが…できたみたい」
 照れ臭そうに、娘の報告だった。
 最高の「父の日」になった。父親であることの幸せを実感させてくれた娘に感謝だ。よく聞けば、妻が「父の日に一人だから、顔をみせてやって」と娘に声かけしたのだ。家族の思いやりに胸がジーンとなる父だった。
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自分勝手なのを男らしさと錯覚

2015年06月23日 12時02分02秒 | 文芸
自分勝手なのを男らしさと錯覚

 夫は自分のことしか考えないタイプで、妻や子どもはいつも後回しです。仕事ならまだしも、趣味でも同じですからアキれるばかり。でも、結婚前は、そんな気性が逆に男らしく見えて恋してしまったとあれば、沈黙するのみです。
 義父は夫と全く逆で、ひたすら尽くすタイプなのです。足が不自由な義母への奉仕は、見ているだけでも感動的。どんなに自分がつかれているときでも、義母の希望を実行するのに懸命なのです。その上、夜は義母が不自由にしているな足や腰を、丹念にさすってあげるのが日課ですから、「ようやりはる」と絶句してしまいます。
 その父親の血を受け継いだとは、とても信じられない夫。「あんた、ほんとにお義父さんの子ども?」と皮肉を言っても、「そう見えるか。オレも疑ったことがあるんだ。親父と違って、俺ハンサムだろう」ですって。「一度聞いてみたら、バカッ!て怒鳴られちゃったよ」と大口開けて笑い転げる夫です。
 ただ同じ血筋なので、夫が年を取った時に期待します。
(神戸・1988・11・11掲載)
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人生初めて広告新聞に載った小説(未完・挿絵も自作)

2015年06月23日 10時05分04秒 | 記憶の記事
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昔人間の余計なおせっかい

2015年06月23日 08時56分37秒 | 文芸
昔人間の余計なおせっかいか

 経営していた喫茶店を閉めた15年前、ピンクの公衆電話用の権利を休止扱いにした。商売をしなければ、自宅の電話一本で充分だったのだが……。
 契約を解除すれば面倒はないが、「将来、子どもの誰かが大学に進んでアパート暮らしをしたら、必要になるやんか」と自信満々で妻を納得させた。
 その時がついにやってきた。大学に受かった長男がアパート生活を始める。
「さあ、電話の取り付け、いつにするんや」すでに三度の更新を終えている休止電話の、「待ちに待った晴れの出番」のはずだった。
 ところが、「そんなん、ええわ。要らへんで」「そうやな。使わへんもんな」つれない息子と妻の反応に、わたしは思わず「え?」。
 そう、時代は大きく変化して、携帯電話が“猛繁殖”している。加入電話の居場所はない。携帯を使いこなせない昔人間の余計なおせっかいだったようだ。
(讀賣・2004・4・11掲載)
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4コマ漫画

2015年06月23日 01時45分39秒 | マンガ
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絵手紙

2015年06月23日 00時53分58秒 | 絵手紙
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もがいて……うらやんだだけ

2015年06月23日 00時02分45秒 | 文芸
もがいて……うらやんだだけ

 何が何でも親子で住めるマイホームを。重大な決意をして臨んだ年だったが、結果は現状維持で涙をのむことになった。甘く見ても落第点間違いなし。妻と共同作戦であらゆる物件の情報に走り回った末の結果である。
 頼りにしていた不動産屋の担当者が「しばらくこれはという物件は出ませんよ。みんな大手が押さえてこっちまで回って来ない状況ですから。1,2年待つしかないですな。と言っても必ず適当な物件が出て来るとの確約は……」と言葉を濁しながらの最後通告が8月の末ごろ。そこで業者を代えて再アタックとなったが、こちらも、どうもハッキリしないままである。
 まあ、こちらの条件が難しいのは分かっている。店舗付き住宅で子育てに適したところなんて無理な相談なのかも知れない。手持ちの資金が充分潤沢なら、その限りではなかろうが、大口をたたける懐じゃない。
「やっと一戸建てに入居しました。また遊びに来て下さい」なる知人からのはがきを手に、自分の甲斐性のなさを思い知った年でもある。しかも12月に3人目の子どもが生まれては、完全にマイホーム作戦は凍結するしかない。
 夫婦どちらかの手が取られれば、仕事をこなすのが精いっぱいの生活では何をか言わんやである。
(神戸・1988・12・27掲載)
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