難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

人工内耳のマッピング

2008年06月07日 10時35分08秒 | 人工内耳
二次元バーコード80607-073159.jpg人工内耳の装着から6ヶ月が過ぎた。来週火曜日には人工内耳を付けた聴力検査を予定している。
6ヶ月たっても人の言葉の聞こえは相変わらず変わらない。ピピーチチッ、ジリジリと言うような音だけだ。人工内耳の音の脳の反応は逆にどんどん敏感になって、これまでのマップもボリュウム0で聞いても少しうるさい位だ。

しかし、先日テレビの音を消し、深夜家内と人工内耳で話していたら声として聞こえた。最近の補聴器を紹介しているホームページを見ていたら、自動的に周囲の音環境を補聴器が判断して自動調整する機能があるというのを読んで、あっと気が付いた。

人工内耳のマッピングの最初は、低音から高音までフラットに聞こえるように各電極の出力を調整する。そのため、時計の秒針や水滴の落ちる音、道路の靴音、パソコンのファンの音まで聞こえる。しかし、肝心の人の声がチリチリ,ギギーで分からない。
家内の補聴器の調整の苦闘の様子を聞いていた時、高い周波数の部分の出力を下げて、低い方をあげて調整してもらったというのを思い出した。
今までは、人工内耳の音がうるさくなってくると感度はそのままでボリュウムを下げていた。これは音の入る幅、ダイナミックレンジはそのままで、ボリュウムを下げることで全体の音量、音圧(正確には音ではないが)を下げていた。
もしかして、感度を下げてボリュウムをあげたままにして聞いてみた。すると、声が聞こえることが分かった。

多分、感度を下げることによって、周囲の音の高い周波数部分に対して相対的に目の前の声の周波数帯が強い(大きい)ので、声が浮かび上がって聞こえるのではないかと推察した。

フリーダムは、入力された音をいろいろフィルターにかけたり、ある周波数の音を増加させる機能があるのだが、これを早く使った方が良いのかもしれない。


ラビット 記
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西暦2050年のテクノロジ世界--IBMの研究者5人が予測
ZDNet Japan
「この種の人間能力の増大によっていくつかの直接的な懸念が生じるが、われわれは生きていく上でこのようなトレンドを避けるわけにはいかないのである」とEigler氏は述べ、ペースメーカー、人工内耳、さらにはBluetooth対応骨伝導ヘッドセットを例に挙げた。 ...
http://japan.cnet.com/special/biz/story/0,2000056932,20372859,00.htm




羽田空港保安検査場の「筆談対応」

2008年06月07日 08時18分38秒 | 生活
羽田筆談80607-074247.jpg羽田筆談080607-074236.jpg羽田空港のバリアフリーは進化しているようだ。
ANAに乗ろうとして、保安検査場に入ったら係員のいる前に「筆談対応します」と日本語と英語で書いてあった。

搭乗口までは遠い。500mもある。途中の公衆電話の隣にパソコンデスクがあり、コンセントが付いている。W-ZERO3の無線LANの機能をONにしてみた。anaの接続が可能になって、インターネットと接続した。

これは便利だ。書きかけの原稿を仕上げて送信しよう。


ラビット 記




Re: お元気でしょうか?国際難聴者会議に

2008年06月07日 06時08分32秒 | 就労
職場080604-081058.jpg今晩は。
わざわざご連絡をありがとうございました。
とても残念ですが、一人相棒がいないまま参加することにします。

国際会議は、全難聴は就労問題を掲げて参加します。この就労問題は、大変難しい問題です。
私は会議に会社負担で通訳(要約筆記)が付くようになって3年目ですが、それでも会議以外の時間はコミュニケーションが不十分で一日、時間毎に自分の得る情報の遅れと少なさを感じます。
その上、最近要約筆記は要らないのではと会議の終わる度に聞かれます。

職場のバリアフリー環境を整備したり、コミュニケーション支援の保障はもちろんですが、それだけでは解決しません。

働く難聴者自身が仕事に必要な知識やコンピュータースキルを身につけることも必要でしょう。さらに権利意識とコミュニケーションとコミュニケーション機器に関わる知識を持ち、周囲を変えていく力が必要です。
また、職場の人たちと本人の間を取り持つ社内体制、公的な助言支援体制が必要です。

特に、幼児からの難聴者、中途失聴者の場合にはそれぞれ仕事に対する姿勢、考え方を受け止め直す必要も生じます。
となると、就労する以前の教育機関(期間)においても、社会的責任とか必要なスキルの習得とかも考えなければならないでしょう。

難聴者等の就労問題はもっと掘り下げて研究する必要があります。
協会の中に働いている難聴者が多いと思いますが、ぜひどういう問題があるのかどうして欲しいのかの声を集めて下さい。みな相当苦しんでいるはずです。
何が困るのか?何をして欲しいのか?自分にどういう力が欲しいのか?いまこそ、もっと声を出す必要があります。


難聴者としてのサラリーマン生活30年のラビットより