羽田空港から乗った高速バスを降りてから、荷物を忘れたのに気が付いた。
すぐにバスのチケットを見ても電話番号は書いてない。駅員に聞いてみると、このバス会社に電話して下さいといわれる。
えっ、疲れているし周囲もうるさいので聞こえるか不安だったが、PHSはボリュウムを最大に設定してあるので試してみることにした。
電話すると別の営業所だという。電話番号は聞き間違えるとかからないので、駅員さんに聞き取ってもらった。
再度電話すると共用で運行している別の会社だという。また違う電話番号を聞き取るのを代わってもらった。もう車庫に入るので今は引き取れないというので帰宅する。
自宅の電話は拡声機能が付いていたが、昼間在宅している祖母も伝音性難聴なのでない方が聞きやすいというので外してあるので困った。
果たしてよく聞き取れないので、難聴であることを告げて何度も聞き返す。
「ありましたでしょうか、あったということですか」
「時間ですか、場所のことですか」
「すみません。もう一度お願いします」
「宅急便ですか。ぜひお願いします。」
忘れたものは見つけてくれたとのこと。それを取りに行く時間と場所を聞くとどうも違うらしい。かすかに宅急便と聞こえたので聞くと着払いで送っても良いというのでお願いした。
「ありがとうございます。はい、まだなにか?」
住所などを言ってお礼を言って切ろうとしたら番号という。電話番号は言ってあるのにと思いつつ切ろうとしたらまだても番号という。やっと郵便番号のことだと気が付いた。
「番号ですね、電話番号は」
「本当にお手数をおかけしました、はいなにか?」
「はい、中身は捨てて下さい。お手数をおかけしましてすみません」
「(電話の切れた音)ブーブー」
辛抱強く応対して頂いたのには感動した。普通なら切られてもやむを得ない。
その日の昼間はろう者たちとテレビ電話や電話リレーサービスについて話し合っていた。見聞こえない人が社会に電話する必要がある時欧米のようにどこでも誰にでも電話できる環境が必要だ。
ラピット 記
すぐにバスのチケットを見ても電話番号は書いてない。駅員に聞いてみると、このバス会社に電話して下さいといわれる。
えっ、疲れているし周囲もうるさいので聞こえるか不安だったが、PHSはボリュウムを最大に設定してあるので試してみることにした。
電話すると別の営業所だという。電話番号は聞き間違えるとかからないので、駅員さんに聞き取ってもらった。
再度電話すると共用で運行している別の会社だという。また違う電話番号を聞き取るのを代わってもらった。もう車庫に入るので今は引き取れないというので帰宅する。
自宅の電話は拡声機能が付いていたが、昼間在宅している祖母も伝音性難聴なのでない方が聞きやすいというので外してあるので困った。
果たしてよく聞き取れないので、難聴であることを告げて何度も聞き返す。
「ありましたでしょうか、あったということですか」
「時間ですか、場所のことですか」
「すみません。もう一度お願いします」
「宅急便ですか。ぜひお願いします。」
忘れたものは見つけてくれたとのこと。それを取りに行く時間と場所を聞くとどうも違うらしい。かすかに宅急便と聞こえたので聞くと着払いで送っても良いというのでお願いした。
「ありがとうございます。はい、まだなにか?」
住所などを言ってお礼を言って切ろうとしたら番号という。電話番号は言ってあるのにと思いつつ切ろうとしたらまだても番号という。やっと郵便番号のことだと気が付いた。
「番号ですね、電話番号は」
「本当にお手数をおかけしました、はいなにか?」
「はい、中身は捨てて下さい。お手数をおかけしましてすみません」
「(電話の切れた音)ブーブー」
辛抱強く応対して頂いたのには感動した。普通なら切られてもやむを得ない。
その日の昼間はろう者たちとテレビ電話や電話リレーサービスについて話し合っていた。見聞こえない人が社会に電話する必要がある時欧米のようにどこでも誰にでも電話できる環境が必要だ。
ラピット 記