難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

チョイ悪世代と後期高齢者と補聴器

2008年06月13日 02時26分48秒 | 生活
Iばらmage138.jpg先日、補聴器業界の集まりで、補聴器販売に新しい傾向があると聞いた。

後期高齢者医療制度のスタートとともに顧客が激減したという。生活の不安があれば、聞こえないことも後回しになってしまうのか。

最新の機能を持つデジタル補聴器を買おうとすると両耳で40万円は軽く越えてしまう。しかし、最近は両耳でも10万円を切るような製品が出てから、団塊の世代の購入が増えてきているという。教育費や住宅ローンを抱えて可処分所得が減る中、難聴なのに補聴器を買い控えていたちょいワル世代がいたのだろうか。
それでくだんの補聴器販売店社長は販売方法も工夫をしているという。補聴器の色などもカラフルになって選択肢が増えていることも要因だという。明るい色の補聴器が人気とか。

補聴器業界も「ホッピーミーナ」が必要なのか。そうかあ。


ラビット 記






難聴者の受講記ースクーリングの要約筆記

2008年06月13日 01時12分20秒 | 社会福祉の学習

080610-192924.jpg1年次の最初のスクーリングが5月末から7月半ばにかけて、全国の会場で行われる。

スクリーングは年二回行われ、1年次、2年次とも必修だ。連れあいは大学のある宮崎までスクリーングに行っていたが、協会の日程や勤務先の当番を合わせると6月の東京会場の日程しかない。

スクリーングの要約筆記を学校に打診したが、大変申し訳ないがこれまでも受講者が自分で手配していたと断られた。
日が迫っているので、とりあえず要約筆記の派遣をする「手話通訳等派遣センター」に学校と自治体に交渉してもらうことを要望しておいた。

派遣センターでも学校に電話したところ同じ理由で断られたという。派遣の予算はありますかという問い合わせでは断られるのは当然だ。それでは「交渉」にならない。
自分の住む自治体が配慮をしてくれて派遣するかもしれないが、もし、今後同じような難聴者、ろう者が受講を希望したらどうするのか。障害者自立支援法の元では各自治体ごとに派遣の認められる対象が違う。認められるとは限らない。

学校は、全国に受講生がいるのであちこちで希望者が出て来たら対応しきれないとか、受講料に対して通訳費用負担が合わないとか考えるかもしれない。
しかし、通信教育とは言え、正規の学校で学校賞も発行され、JRの割引も受けられる学校法に基づく学校だ。
国民の教育権、障害者の学習権は基本的人権の一つだ。

障害者の受講保障の費用は障害者が負担すると考えるから12万円の学費に対して数万円の費用がかかると考えるが、その数万円の負担を全学生で負担するとすれば一人当たり数円だ。また、各種租税公課も学校法人として減免されているだろう。いろいろな公的助成、民間の助成を受けているかもしれない。その社会的責任を果たさなければ教育機関とは言えない。

学校は社会福祉専攻科だ。今後障害者当事者が社会福祉に関わることが求められるようになるので、むしろ率先して対応して欲しいものだ。
文部科学省も、障害者の教育権、学習権の保障にしっかり対応して欲しい。


ラビット 記







人工内耳に聴力検査!?

2008年06月13日 00時04分19秒 | 人工内耳
080610-132057.jpg4月30日にマッピングして以来のまた人工内耳を使い始めて以来の聴力検査だった。

いつものように単音、単語、文章の聞き取り検査をするのかと思っていたら、純音の聞き取り検査をするという。補聴器をしている側かなと思っていたら、人工内耳をしている左耳もするという。
思わず、人工内耳をしているので聞こえないと思いますと言ったがそれでもすると言う。

いきなり強大な音が入ってきて「聞こえた」!
高い音だったが聞こえた。まだ聴覚が残っていたかと驚いたが頭に突き刺さるような音は一瞬とも耐えられない。
頭が痛いくらいの音でしたよと検査している人に言ったが、いつもより大きい音を出しましたとこともなげにいう。
これはないんじゃないのと言いたい。この聴力検査をする目的や患者に与える苦痛の説明もない。機械的に検査をしているという感じだ。

その後の言葉の検査をしたSTに話したところ、検査自体に驚いていた。どこかおかしい、この病院は。待っている間もいろいろな患者が来て検査を受けている。短い制服のスカートをはいた女子高生もいたし、イヤホンをしていた若い女性も、中年の男性もまだ小学生くらいの子供もいた。みなこの聴力検査室に入っていた。

日常の生活の中で聞こえない苦しさの中で、聞こえの回復を求めてきているのにもう少し対応のしようがあるだろうに。聞こえない患者に大きな声をはりあげて呼び出すのも相変わらずだ。
伝統ある私立大学病院ならなおさらのこと「患者満足」を目指してしかるべきだ。自己改革の出来ない病院の将来はない。普通の民間企業ならとっくにリストラされている。



ラビット 記