難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

人工内耳の未来

2008年06月29日 18時00分59秒 | 人工内耳
080628-145243.jpg人工内耳友の会ACITAの20周年東京大会の記念講演で、虎ノ門病院の熊川孝三耳鼻咽喉科部長、聴覚センター長は、「人工内耳の20年間の変遷と今後の展望」を講演され、人工内耳の未来の技術として、4つ示された。

1)仮想120チャンネルの人工内耳
音楽が聞こえるかもしれない。
日本ではマッピングするためのソフトがまだ認可されていない。
現行のハイレゾという最近認可された機器が使える。

2)ハイブリッド人工内耳(AES)
コクレア社とメドエル社で開発。治験中。
補聴器と人工内耳を同じ耳に装用する。
同じコンピュータ画面で長生・マッピングが出来る。

3)完全埋め込み型人工内耳
アンテナ部分も含めて、体内に埋め込む人工内耳。
外付けで使うことも出来る。

4)聴性脳幹インプラント
聴神経が何らかの原因で切れている人を対象。
人工内耳と同じような機器と電極を埋め込むが電極の先端の形が違う。


各社の資料を使って説明された。詳しくは各社に問い合わせて欲しい。
認可が諸外国に比べて、数年間遅れていることについては、医療、利用者が国に働きかけたいといわれていた。


ラビット 記





スクーリングの時の補聴システム

2008年06月29日 17時57分21秒 | 補聴器
080629-173533.jpgスクーリング前期二日目。また、雨だ。要約筆記者用に借りたテキストを3冊ずつ2科目持つので重い。

今日は9時20分から4時30分まで、講義が3科目。オリエンテーションとガイダンスがそれに加わる。

自分と先週会った難聴のYさんが補聴器で聞こえるように、ワイヤレスマイクシステムと二つのループ出力が出来るようにして、持参した。
早速、Yさんにセットして聞いてもらったところよく聞こえるという。

良かったと思うが、Yさんはこういう仕組みがあることは知らないし、使っている補聴器メーカー自体がT回路を付けているにも関わらず使い方を説明していない。
確かに、我が国は磁気ループを設置している公共施設は少ない。補聴器店でも積極的にループ受信機を販売しない。
社会にループを使うことを啓発・促進しているのは各地の難聴者協会くらいだ。ろう学校、難聴学級も校内だけ使っているが、補聴器や人工内耳を使う子どもが地域で使うことを想定した普及の呼びかけていないだろう。難聴者のための音環境は変わらない。

Mリンクーデュアルは左右で聞くループコイルだが、私は右が補聴器、左が人工内耳なので、両方ともT回路で聞くことが出来る。
講義の最初は講師が高齢のためか体調のせいか声がかすれて聞きにくい。
次の講師は比較的良かったがそれでも早い。最後の講師は話があちこちに飛びかつ早い。みな神経を集中して聞いてもとても聞き取れない。

これが補聴器を使っていても、内容のあるコミュニケーションをするために、要約筆記に切り替えた理由だし、人工内耳をした理由だ。

人工内耳は今はマップの感度が合わずどれを使ってもうるさく、Tで声が入るようになると余計だ。


ラビット 記