難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

要約筆記の付いた会議に常務が。

2008年06月11日 18時35分12秒 | 就労
080610-132119.jpg担当している請求業務が社外の監査会社の指摘事項になり、株主総会でも早急な対応を迫られることになった。

本社から経理部長、副部長、経理課長が来て協議することになった。
このメンバーの会議は初めてで、最近聞こえるのではないかと言われていることもあり、要約筆記を依頼するかどうか迷ったが、一人の声は確実に聞き取れない。
昨夕、派遣センターの閉まる時間直前に依頼した。

部屋に来た部長たちが知らない女性がいるので戸惑っていた。
「この方たちは私が難聴なので来ている書く通訳です」と紹介する。

会議の途中から経理担当の常務が加わった。ちょっと緊張感が走る。常務取締役会の重要マターになっているからだ。

私はまた別の意味で緊張した。先月の会社の研修の際に要約筆記を付けなくても良いのではと言われた際に必要な理由を書いたメールが常務取締役会にも提出されて、これではずーっと要約筆記が必要と言うことになってしまうと言われた常務だからだ。

私がノートテイクされた紙を見て意見を言っているのを見てどう思われたか気になる。
帰り際に離れたところにいる常務に会釈したら、手を振っていた。


ラビット 記







人工内耳6ヶ月後の心理内科の受診

2008年06月11日 09時07分35秒 | 人工内耳
080531-011739.jpg昨日は、久しぶりに心理内科の診察を受けた。前は人工内耳の手術を受ける前だったので、8ヶ月も経っていた。

「人工内耳の手術を受けられてどうでしたか?」といきなり核心を聞かれたが、この間考えていたことを話した。
装用後6ヶ月を経過して、少しづつ聞こえるようになってはいたが人工内耳で言葉が聞き取るにはまだまだだったので、他の人工内耳の装用者の体験と比較したり、マッピングの技術に不安を感じたりし始めたことを話した。

そう考えた経過を説明した。
人工内耳の感度とボリュウムを変えてみたことで人工内耳で自分の声が聞こえることから、最適なマップが見つかれば人工内耳だけでも聞こえるようになることに期待を持ったこと。
しかし、手術する前は補聴器を使いながら人工内耳を使っていくことにしていたのに、人工内耳の聞き取りの向上に集中するあまり、補聴器との併用を忘れていたのではないかなどを話した。
もともと、人工内耳と補聴器の併用で、補聴器の限界を越える新しい聞こえを得ることが目的だったことを話しているうちに思い出した。

他にどうですかと聞かれたので、人工内耳をすることによって、自分の声がはっきり聞こえるようになったので、言葉をはっきり発声するようになったことを話した。今までは発音が不明瞭だったが、今は自分の考えたことが言葉にパワーが載ってでていくのが分かる。
(続く)


ラビット 記




難聴者の受講記ー老人福祉論はBだった。

2008年06月11日 01時09分15秒 | 社会福祉の学習

080610-夕焼けの高層街.jpg5月初めから月末にかけて、何とかこなしていた社会福祉専攻科のレポートの添削が返って来ている。

難聴者活動から、老人福祉を見たレポートを書いたが学習内容が浅いのがレポートで露見してしまった。
「自分らしく充実した高齢期を送るためには、日頃から自分の生き方について関心を持つことが大切です。あなたは高齢期にはどのような形で社会と関わりを持ち、どのような生活を送りたいと思いますか。高齢期は現在の自分の延長線上にあるということを意識しながら、あなたの考えを自由に述べなさい。」

これに対して、高齢者介護システム、高齢者集団に聞こえのケアマネジメント、難聴支援の重要性を訴えて行きたいと考えているというようなことを書いたところ、高齢期にどのような『生活』を送りたいかをまとめると良いと添削されてしまった。
個人としての自分の高齢期の生き方は生活自体に展望が持てていないので、そのことが書けなかったことがすぐに指摘されてしまった。

自分の家に義母がおり、実母は実家の近くで介護付きホームに入居している。生い立ちも老後の来し方も全く違う二人を見ていて、高齢者の生き方、生活の保障について考えることが多い。
老人福祉は、後期高齢者医療制度等今非常に重要な課題となっている。
しっかり現実を見て勉強しよう。


ラビット 記
写真は、退院後6ヶ月ぶりに病院の最上階から見た高層街