難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

広島原爆慰霊祭の秋葉市長の言葉

2008年08月08日 08時44分53秒 | 権利
080806-広島080547.jpg080806-広島081520.jpg今日8月6日は、広島の原爆慰霊祭の日だ。

朝からNHKが中継している。しかし、字幕はない。

夜のニュースの時には字幕放送が行われるがそれまでは分からない。

ことはテレビを見ている人だけの問題ではない。テレビで見ると被爆者のほとんどは高齢者だ。難聴の方も10人や20人ではない。炎天下で参列するのも大変だが、何が話されているのか分からないまま座っているのは拷問だろう。

式典を準備するのは広島市だろう。広島市は参列しているすべての人に市長の平和宣言を伝える責任がある。参列している諸外国の代表の耳にはイヤホンがある。同時通訳を提供しているのだろう。手話通訳はテレビにも映っていた。

誰もそこにいる難聴者のことに思いがよらないのだろうか。広島市の高齢者や障害者施策の担当者は?広島市の被爆者関係者は?高齢者施設の方は?
広島市と広島県の難聴者協会は広島市に働きかけているがまだ実現していない。

磁気ループやワイヤレス受信機の配布、屋外電光表示器の設置など技術的に何も問題なく、普通のシステムだ。


聞こえる人だけ分かり、聞こえない人に分からないのは実際に文字にして表示する時間も方法もある、相当の経費がかかるわけでもないのは合理的配慮の範囲だ。それにも関わらず、聞こえない人に伝えないのは「差別」になる。意図していなくても差別となる。
まず主催者に行政の責任が問われる。


ラビット 記