難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

再調整した人工内耳 初日と二日目

2008年08月12日 23時10分00秒 | 人工内耳
080812-083621.jpg080812-3つのマイク222318.jpg昨日、病院から家まで、再調整した人工内耳(フリーダム)だけ付けて帰った。帰りのバスや電車の車内の音、帰宅したテレビの声、家族との会話、今までの4つのマップのどれよりも聞こえる。
新しいマップを使って数時間だが、周囲の音はよく聞こえる。

テレビのクイズ番組はテロップと字幕を読みながらだと問題ない。趣味の番組で「帆布」とテロップがでてなんと読むのか聞かれたが、ハンプと聞き取れた。
オリンピックの番組は字幕がないので何を言っているのか聞き取れなかった。

再調整して二日目。
出勤すると前の上司が話しかけてきた。声の高い方だがノーマルなマップのままで、富士登山で近くに落雷があって九死一生を得たという話は分かった。細部は分からなかったので補聴器を付けると今までよりステレオに聞こえる。今日はそのまま両耳に付けていたが補聴器と人工内耳の聞く割合は7対3から3対7と人工内耳で聞くウェートを高くした。
夕方の課内ミーティングがあったが、聞き取れなかったのでまだ要約筆記は必要だ。
夜の「難聴者の集い」の実行委員会は、人工内耳もT回路にすると磁気ループのおかげでよく聞き取れた。

6月の半ばくらい以来だから約2ヶ月ぶりのマッピングだ。その間は、補聴器を付けていた右耳の外耳炎の治療や仕事の関係で病院に通うことが出来なかったのだ。
この間、よく聞こえない人工内耳に精神的にも焦りがあったのは正直なところだ。


ラビット 記




地域福祉と難聴者支援

2008年08月12日 18時56分40秒 | 福祉サービス
080812-083646.jpgQさん、

A県Z市の社会福祉協議会のホームページを見ました。地域福祉推進事業と地域の福祉力向上事業(住民主体事業)、地域生活支援事業(当事者支援事業)とありますね。いまは社会福祉というのは、地域福祉のことなんです。

全難聴はこの地域福祉の中に難聴者の支援を取り込む仕組みを作ろうとしています。難聴者が集まるだけでなく、高齢者や地域の中にいる難聴者をその地域で生活したり活動することを支援する仕組みです。
介護の在宅福祉サービスを受けるのに要約筆記を使う、地域福祉活動に難聴者が加わるのに要約筆記を使う、老人大学で学ぶのに要約筆記を使うというように、難聴者が要約筆記を使うのは難聴者協会の例会だけではなく、会員でない難聴者が地域で地域の一員として何かをしようとした時、それを支えるのが要約筆記です。

普通の高齢者が受ける社会のサービスを難聴者が受ける場合にコミュニケーション支援サービスを併用するのです。
傾聴ボランティアというボランティアがあります。一人暮らしのお年寄りの家を訪ねて、安否確認と生活やそのほかのニーズを把握するために訪問するボランティアですが、これは難聴者は出来ないのでしょうか。
そんなことはないのです。難聴者も要約筆記者と一緒に行けば「傾聴」ができるんです。逆に高齢者側が難聴の場合、傾聴ボランティアの訪問を受ける時、要約筆記が付けばそのボランティア活動を受けられるのです。

こうした地域の福祉と要約筆記が一体のものとして、展開していけるように考えていました。


ラビット 記