摂津国老朗おじさんのスローな日々

関西の四季を楽しむ老朗おじさんがゆるゆると瞑想しながら、植物観察と徘徊のスローな日々を楽しんでいます。

深山幽谷を感じさせる播州の西国33ヵ所詣り

2015年08月26日 | 関西の四季

ある日、播州の西国33ヵ所詣りに行きました。この日[6月28日SUN]の観音様詣で打ちはじめは27番札所→書写山圓教寺。
 姫路市郊外の書写山にある圓教寺にはロープウェイを降りてからも、さらに山道を登っていきます。圓教寺には自動車は四輪駆動車でしか登れないそうです。ロープウェイの山上駅にあった杖をお借りして、木陰の多いしっとりとした山道や石段をえんやこらえんやこら登って行きました。


書写山で感銘を受けた植物は、みずみずしく光り輝く苔たちです。石垣にびっしり貼りついていました。


湿度の多い書写山一帯に生える苔についての標識。ふむふむ…なるほど



圓教寺摩尼殿(まにでん)←京都東山の清水寺の舞台を思わせる雄大さ。四輪駆動自動車もクレーンもない時代にこれらの巨大な材木をどうやって運んだんでしょうね。


摩尼殿(まにでん)の奥に行くとさらに森は深くなり、ツガやスギその他の名も知らない大木にびっしりスミレモが貼りついて深山幽谷の雰囲気がたっぷりでした。
これはツガの大木。

 保存樹を示す標識屋←私のように無学なものにはありがたい


樹齢700年のスギ。



名前はわからないけど…苔や蔓に覆われたすごい大木。宮崎駿のアニメ「もののけ姫」に出てくるうっそうとした森林とイメージがぴったり。


びっしりと貼りついてたスミレモ←案内板には「陸に生える藻」と説明がありました。

 こうした標識をみて学ぶ嬉しさのようなものを感じるんだよね…


桧皮
(ひわだ)を剥(む)かれた桧。ここにあった桧皮はいまごろ京の都の御所か、やんごとなきお寺の屋根に葺(ふ)かれているかも…



深山幽谷のただなかに重要文化財の常行堂、食堂、大講堂の三つの貫録十分の建造物 がありました。この三つの建物のあいだの広場に、戦国時代などの軍勢が大挙して集結する時代劇のシーンがよく撮られます。ハリウッド映画「ラストサムライ」や大河ドラマ「軍師官兵衛」のロケ地としても記憶に新しいです。今もしばしばロケに使われるようです。
これが圓教寺食堂。




これが圓教寺常行堂  常行堂と向かい合うように大講堂がありました。



圓教寺のつぎは、心臓破りの急な坂。ひと筋の階段をひたすらに…まっすぐ登っていく26番札所→一乗寺。ここの見どころは、国宝三重塔とそこへ行くまでの階段。

 

 

 

 

 

 

 

 こんな階段がずーっと続きます

 

 単調な上り坂

 

 さすが国宝と納得させる三重塔

 

 平安末期の建造物→三重塔 国宝の案内板

この日の打ち納めは25番札所→播州清水寺。籔内佐斗司 (おさないさとしさん)制作の十二神将が可愛らしくて親しみやすくて深く印象に残りました。
遠慮して写真撮影しなかったのが心残りですが、もう一度拝見しに行こうかな …
籔内佐斗司 (おさないさとしさん)は現代の仏師と呼ぶにふさわしい方だと、その作品(といっては、仏様を彫りだす仏師に対してはふさわしくないことば使いでしょうね)を見て思いました。  

 

 

 

 

 

 

 

 播州清水寺の本堂にお詣りする人々

 

 おかげの井戸に自分の顔が映れば長生きできると…

 

 「写ってる写ってる。良かったー」「3年は長生きできるで(笑)」

 

 沙羅の木とは夏椿のことのようです

 

 

 

 

 

 

 これがその夏椿

 

 お釈迦様にゆかりの花らしいね

 

 紫陽花の名所でもある播州清水寺

 

 

 

 

 この日は参道の紫陽花がきれいでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿