酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

いつものおつまみも…

2014-02-19 | 酒風景
北海道もオホーツク側でずいぶんと天気が荒れていたようで。こっちは穏やかなので報道でそれを知った次第。


山本ゆりさんのレシピにすっかりハマってしまった。
ここ数日、自分の体の一部はsyunkonカフェごはんで出来ているに違いない。

これは晩酌の前菜に良さそうと、ささっとこさえたのがコレ。


チーズはささっとは溶けないけどね。

もやしのベーコンチーズ炒め。

注釈に「書くほどでもないレシピですがよく作るおつまみです」とある。自分もこんなのをよく作るが、うちの場合はチーズじゃなく納豆(ポン酢味)だ。
もやしにチーズは初めて。さすが山本さんのはひと味ちがう。おかげさまで、うちのいつものおつまみにバリエーションが一つ増えたのだった。

買った本には、付箋が何枚も貼ってある。近々食べてみようと順番待ちのメニューだ。

楽しみはまだまだ残っている。


料理本って、本屋でパラパラとめくっているうち、気を惹いたメニューに出合い購入するのだが(衝動買いともいう)、意中の料理をひとつ作ってしまえば本の役目は終わり書棚に入れたきり。料理ひと皿が高くつくという悲しいオチが時々あるのだが、此度の本は間違いなく元を取れそうだ。

了見せまいなー

始末。

2014-02-18 | 酒風景
京都や大阪の料理界では「始末」が大切とされる。
見た目的なことを言えば、始末は材料を使い切ることであったりするのだが、近頃は「始末の料理」とか言ってヘタや皮を使ったレシピが出回っていたりして、どうも違う。
始末は、材料を無理に使ったり節約したりする単なるケチとは違う。何よりもまずは命を頂く感謝の心が確固として有り、それぞれに見合った使い方で使いきるという「活かす」技法の修練でもあると思う。

自分も心がけているが、実践しようとすればまさに修練。まめにやるのは大変で、大根や人参の皮を炒め物にしたり(近頃では人参の皮は剥かなくなった)、だし昆布を油揚などと炊いたりするのが関の山である。


という高尚な話はちょいと休憩

始末のどうこうは言わずとも、コレはまず捨てないでしょ。


先日こさえた「炒り酒」のしぼりかす。
残った鰹節と梅肉を醤油、ゴマ油、炒りゴマと和えた。これが肴にならぬ訳がない。
此度の晩酌は極上なのだった。

ちなみに、まるでメーカータイアップのような画像。後ろに控えしは北海道産酒造米で造られた男山「北の稲穂」。旨いかどうかは置いといて、近頃北海道では地元の酒造米が注目されているのでこれを試してみた次第。


ところで


料理に卵黄をぽよんと乗せ飾ることがしばしばあるが、白身に困る。
ちょうど鯛のかぶら蒸しを作ろうと思ってたところだからそれちょーだい、という人がたまたま横にいたりすればハイどーぞ、ということにもなろうが世の中そんなにうまくいかない。

そんな時自分は大概、もう一個卵を割り、余った卵白をまぜて卵焼きを作るのだが、白身の多い卵焼きは何やらふわふわして味が薄い感じが否めないのだった。うーむ、どうしてくれよう白身の始末。

パンが主役になることも。

2014-02-17 | 酒風景
何というか、深く考えると正体は不明。だが美味しい。

またもやsyunkonカフェごはんから、エスニックごぼうつくね。


豚ひき肉で。みじん切りにしたごぼうがたっぷり。酢やオイスターソースでこさえたタレにつけていただく。
つなぎにパン粉を使い、ハンバーグというか。ただ、丸く固めることをつくねるというので、つくねには違いない。和というか洋といおうか、ほら、深く考えると面倒なのだ。

なかなか美味しいが、どこがエスニック?

テーブルクロスがエスニックだから。と著者は面白いことを言っていたので、自分もそれっぽいクロスを敷いてみた。

つくねもさることながら、パンにご注目。


いつも美味しい情報に目ざといK子嬢からの頂き物。

レーズンやクルミのイケるパンだ。これだとワインが進む。ワインがあればこの手のパンはいくらでもいける。
気づけばパンのおかずにつくねを食べているような気分。本来主役であるごぼうつくねをすっかり凌駕しているのだった。

そのK子嬢。パンが好きであるが、楽しみは美味しいパン屋を探し訪ねることにあるとか。
分からんでもない。たとえば酒好きにゃ違いない自分だが、店を見つけることも面白いのに近いかも。

そうそう。そんな話をしたのは土曜日、某ホテルのお昼ごはん。


ご一緒いただいたランチビュッフェ。

画像はほんの一例。ほかにカレーやらラーメンまで。ラーメンなんぞその場で調理人が作ってくれたりしていれば、食べてあげましょうというのが人情(一杯はミニサイズだけど)。
ああいうのは食事というより、イベントだな。あるいは戦いとも。

その余韻とともに朝からパン生活な日曜日。あたしゃ果報者だ。

炒飯晩酌。

2014-02-15 | 酒風景
やったね金メダル。日本は候補とは言われてたが見事に実証した。


そんなことになればいいなと思いつつ、昨夜は仕事を終えぶらりと近所の中華屋へ。
チャーハンをひとつ頼み、ビールでも。


サービスと言われ出された卵のチリソースを肴にちまちま呑み始め。


「敦煌」のチャーハンは叉焼たっぷり、飯の歯ごたえが良い。自分としては酒のアテに好適なのだ。

そんなものを肴にするのは体によくないと人は言うが、そりゃ皆さん、根拠がないでしょ。

食べ過ぎ? いえいえ、昨日はこれがメインディッシュ。麻婆豆腐を注文し炒飯にかけて食べたとか、他にも点心やらエビチリやらをたくさん食べていればの話。また炒飯ひと皿、一人前20cmのピザに比べればカロリーも低い(必ずしも言えたことじゃないが)。

ご飯、つまり糖質の摂り過ぎ? いえいえ、昨日米を食べたのはこれが初めて。なので量なんぞたかが知れている。

栄養が偏る? いえいえ、家に帰ってからの飲み直しで、野菜なども食べてござる。


どうだ、まいったか(たまに威張ってみた)。


ここのオヤジとは飲み屋や街の催しなどでも偶然顔を合わせる間柄。昨日はオヤジも暇なようで(笑)、ゆっくりと街の動向など情報交換。
美味しいものも、お付き合いも、ありがたきご近所さんなのである。

江戸時代の味

2014-02-14 | 酒風景
切干大根とキクラゲとかまぼこが余っちゃった~、どうしよう。

という人は滅多にいないと思うが、それらを材料に、意外にも美味しいという代物がコレ。


がんもどき大根。家のストックでできちゃった。
ちょっと?なネーミングであるが、江戸時代より伝わる料理帖を分かりやすく解説した料理本に載っていたメニュー。あ、時代的には「献立」かな。

早い話が切干のかき揚げという感じ。切干大根といえば炊いたのやサラダくらいしか縁がない自分には、初食感、新触感。素材の持ち味が相まって、なかなか旨いのである。

燗酒にあること請け合い。滋味な肴で呑る晩酌は、いい意味でしんみりとする。



・ ・ ・



料理ブログ的なことはやりたくないんだが、ちょっとオススメなのでたまにはレシピを。

「おいしい江戸ごはん/コモンズ」より。
二人分。小麦粉大さじ2・酒大さじ3・水小さじ2を溶いた中に、切干大根(10gを戻して2cm位に切る)・かまぼこ(4切れ千切り)・きくらげ(1枚戻して千切り)・陳皮(少々をみじん切り)を加えて、小判型に整形したものを180度で揚げる。
器に盛ったらネギ(小口切り)をのせ、七味をふる。醤油につけて食べる。

以上、大体が本の通りであるが、掲載の写真では自分がこさえたものより材料を細かく切ってあり丸みのあるカタチになっていた。
自分は余っていた鳴門をかまぼこの代用にしたので色見が派手になった(笑)。陳皮はあってもなくてもいいと思うが、使うことでより滋味が増す。また、陳皮に似たもので代用可と思う。
アイディアで手を加えればもっと楽しく美味しくなるだろうが、「ほど」良いところが江戸時代の美学か。