あおしろみどりくろ

楽園ニュージーランドで見た空の青、雪の白、森の緑、闇の黒の話である。

2011-10-18 | 
ボクは自分の庭が大好きである。
天気が良い日は1日中庭にいる。
土を耕したり、雑草を抜いたり、野菜に水をやったり、ニワトリの世話をしたり、木々の枝を切ったり、やることはいくらでもある。
自分が植えたリンゴの木が花をつけたらそれがうれしいし、豆類が実をつけたら「もっと大きくなってくれよ」と応援してしまう。
ある日、庭仕事をしていると娘が来て言った。
「ねえ、お父さん、みーちゃんハンモックが欲しいなあ」
「おお、そうか、あるぞあるぞ」
ボクはガレージからハンモックを出してきた。
このハンモックは何年も前に日本からのお客さんがおみやげに持ってきてくれたものだ。オトシ君よ、ありがとう。
ハンモックはずーっとガレージの中にあったが、日の目を浴びる時が来た。
庭の片隅の木の間につるすと娘は大喜びである。
そこで満足そうに本など読んでいる。

遠くからゴミ収集車の来る音が聞こえてきた。
車は家の前に止まりうちのゴミを集めている。
ボクは作業の手を止め、手を合わせ拝んだ。
家のゴミを持っていってくれてありがとう。今日1日この人が事故などにあうことなく気持ちよく仕事ができますように。
時間は短いが、深く集中して祈る。
ハンモックから深雪が聞いてきた。
「何を祈っているの?」
「ん、あのゴミを集める人にありがとうってな。それからあの人が事故にあわずに気持ちよく仕事が出来ますようにって祈ったのさ」
娘は嬉しそうな顔をして、再び読書の世界へ入っていった。
人にそれを強制するのでなく、自分が実践をする。
その姿を見て子供は学ぶことだろう。
子は親の背中を見て育つ。

今、考えているのは庭に温室を作ること。
温室があれば苗を育てるのもいいし、寒さに弱い野菜も育てられる。
温室もホームセンターに行けば売っているがそれではつまらない。
自分で作りたいのだ。
友達が教えてくれたサイトで見たのは。ペットボトルを利用するやり方。
同じ大きさのペットボトルの底を切り重ねていくと筒になる。
それを並べて壁にとか天井に使うというやり方。エコだ。
これはペットボトルを集める方が大変そうだ。
もしくは近所の廃材屋で家を解体した窓枠などを買ってきて作るやり方。
どちらにするかまだ決めておらず、毎日庭でイメージを膨らませている。
そのタイミングが来たら、パタパタとできるだろう。その時には又ブログのネタにすることにしよう。
そうこうしているうちに家族会議で犬を飼うことが決まった。
そうなれば犬小屋も自分で作りたい。
どんな犬小屋にしようかとか、どこに置こうかなどなど楽しい想像は膨らむ。

今日もボクは庭を見て考える。
数年前、ここに越してきた時から格段の進歩があるが、まだまだうちの庭は進化するだろう。
目を閉じ深呼吸をし、庭の野菜に、木々に、ニワトリに、そしてここに住めるということに感謝をし手を合わせる。
目を閉じていても目の前に明るい光を感じ、目を開ければ植物の一つ一つが鮮やかな緑で輝く。
空は青く、雲は白く、太陽は黄金色に輝く。
この世界は何と美しいのだろう。
ボクはこんな庭が大好きである。

コメント (4)
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