あおしろみどりくろ

楽園ニュージーランドで見た空の青、雪の白、森の緑、闇の黒の話である。

9月8日 Porters

2014-09-09 | 最新雪情報
春である。
街では花が咲き、牧場では子羊が飛び跳ねる春。
山もすっかり春の形相で、春スキー真っ盛りという感じだ。
つい先日シーズンが始まったばかりなんだけどなあ・・・。
平日のポーターズは人気も少なく、ついでに雪も少ない。
ブラフフェイスには雪があるが固くてオープンできないまま。
日当たりの良い斜面には雪はほとんどない。
Tバーの所も雪が薄くなっているのでシャベルで雪出し。
この時季のスキーパトロールの主な仕事だ。
9月に入っても雪はほとんど降らず、こうなるといつまで営業できるかという事に話題は集中する。
実際にチーズマンはすでにクローズしてしまったし、ライフォルドもクローズした。
9月に大雪が降るという僕の勘も今ではすっかり自信が無く、単なる希望的予測だったのかなと思ってしまう毎日なのだ。
まあ何が来ようと不平不満を言わず、あるがままに今ある状況を受け入れる。
それだけである。


ブラフフェイスは今日もクローズ。今年はまだ滑っていない。


山頂からのこの景色が好きだ。


遠目にはアオラキ・マウントクックも見える。


すごいスキーを見つけた。30年、いや40年ぐらい前のスキーか。コレを現役で使っている人がいるのか・・・。


スキー博物館にあってもおかしくない代物だ。


リフトを手伝っていたパトロールのブラットに声をかけた。「ブラット、来いよ。すごい代物があるぞ」
「おおお、すげえ」とお客さんそっちのけで写真を撮る。


山頂から下る道もこんな感じ。


そこだけかろうじて雪が残っている。


地元小学校のスキートリップがあったので、初心者エリアはそこそこの賑わい。


来年はこのスキー場にもチェアリフトがかかる予定。


この駐車場のレイアウトも変わるんだろうな。


新しい物が出来ると古いものは忘れ去られてしまう。この建物がカフェだった頃が懐かしい。


スキーの持ち主がいたので写真を撮らせてもらい話を聞いた。
「このスキーの持ち主はこの人の義理の兄で山のガイドをやっていたが25年前に雪崩で死んだ。
このスキーはモンブランをはじめ、ヨーロッパの主だった山はほとんど行っている。
自分にとって思い出のスキー板だ。新しい道具があるのは知っている。
だが大切なのは道具ではない。山を楽しむ心だ。」
その言葉が心にしみた。
こういう出会いがあるから楽しい。
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