あおしろみどりくろ

楽園ニュージーランドで見た空の青、雪の白、森の緑、闇の黒の話である。

帰国

2015-06-24 | 日記
ニュージーランドに帰って来た。
僕の場合、生活の基盤はニュージーランドにあり、日本は旅先だ。
なので日本に帰るというより日本に旅行で行くという感覚なのだ。
今回の目的は人に会うため。
ポックリ死んでくれ、と頼んであるのだがなかなかしぶとく生きている父親をはじめ、兄家族、親戚の方々への顔見せ。
常日頃からお世話になっているスポンサーへの挨拶。
古くからの旧友、そしてニュージーランドで出会い今は日本に住んでいる友人達。
ニュージーランドでガイドをしたお客さん。
ネットでは繋がっていたけど、まだ会っていない友達。
そして新しい出会いになるであろう人々。
様々な人との関係があり、実際に会うというのが目的。
生で人に会う、それがライブだ。
ライブとは生きることであり、生なのだ。
ちなみに僕は自称『生臭坊主』である。
日本に行くと決めた時から会いたいという声が殺到し、どうしようかなと思っていた時にトークライブが閃いた。
そのきっかけになったのが、松本大学の中島教授が持つ市民講座のニュージーランドツアーである。
このツアーで僕はルートバーンをガイドして教授と仲良くなり、その後ツアーに参加した人宛ての小冊子に寄稿それも思うことをそのまま好きなだけ書いてくれと頼まれて書いたところ、これはそのままトークライブに使えるなと思い、その文を骨組みにトークライブをする事にした。
トークライブなら複数の人に一度に会えるし、自分が日頃感じていることを伝えられる。
場所や日程は友人知人に任せ、何も決めずに日本へ旅立ったのが4月半ば。
あれから2ヶ月、あおしろみどりくろジャパンツアーと名を打って日本を駆け回った。
いろいろな出会いがあり、同じ数だけ別れがあった。
そしてとかく人のお世話になった。
人の家に泊めさせてもらい、食事をご馳走になり、酒を飲ませてもらった。
スケジュールを摺り合わせ、ライブの場所を見つけてくれて公示もしてくれた。
泊まった時に洗濯をしてくれた家もあった。
お土産やお酒、地の特産物をいただき、そして旅費の足しにと現金までもいただいた。
多くの人の好意の上に僕のジャパンツアーは成り立った。
感謝、ただひたすらに感謝である。
スミマセンという言葉を使わず、ひたすらありがとうと言い続けた。
友は来てくれてありがとうと言うし、僕は呼んでくれてご馳走になってありがとうと言う。
お互いがありがとうと言い会う関係は人の理想の状態だと思う。
すみませんという言葉は日本独特で自分を一段下に置き謙虚さを示すものなのだが、これを多用すると自分を下げすぎて謙虚の下の卑屈になってしまう。
僕が自分に課した課題は自分を下げず、かといって自信の上の傲慢にならず。
バランスを保ちながら全ての事柄に感謝をしつつ旅の日々を過ごした。
おかげで体調を崩すこともなく、事故や事件にも遭わず、行くとこ行くとこで歓迎され、美味い物旨い酒を飲み楽しい時を過ごした。
楽しい時というのは幸せの証であり、その瞬間というのは永遠のもので消え去ってしまうものではない。
僕の心の中にはその瞬間ごとの想いが常にあり、いつでもその時と場所に行ける。
密度の濃い時間というのはそういうものであり、その積み重ねがこの世を正しい方向に導くと信じている。
幸せになること、幸せでいることに罪悪感を持たず、幸せである事を当たり前とせず、常に感謝を持って臨む心。
そして出てくる言葉はありがとうなのだ。
今回出合ったり関わった全ての人、留守を守ってくれた家族、日本の八百万の神様、アイヌの神様、日本の素晴らしき自然、旨い酒に旨い肴に温泉、それら全てを載せた地球に心から言いたい。

ありがとうございました。
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1 コメント

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それぞれの帰国 (正平)
2015-06-25 08:16:11
人それぞれ帰る目的は違っても、やはり帰国は
良いものだな。またこっちで頑張って行こうと
思わせてくれたりする。俺も10月に4年ぶりに
帰ることにしたよ。
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