彦根の歴史ブログ(『どんつき瓦版』記者ブログ)

2007年彦根城は築城400年祭を開催し無事に終了しました。
これを機に滋賀県や彦根市周辺を再発見します。

麻のふんどし

2009年10月04日 | その他
毎日新聞のサイトを見ていたら
【<ふんどし>地元職人と青年団がタッグ  滋賀・彦根の地区】
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20091003k0000e040035000c.html
との記事がありました。


ニュースのページが消えた時の為に簡単に記事を紹介しますと…
《彦根市稲枝地区の青年団が地元伝統の麻織物「近江上布」の職人と協力して、「ふんどしで地域を、そして日本中の人を元気にしたい!」との夢を持って、麻のふんどしの製造・販売を始めました。

ふんどし作りに至る経緯は、2007年春に馬場昭さんが「音楽祭を地元で」と思い立って公民館にかけ合ったがその年はOKがでず、逆にこれがきっかけとなって休眠状態だった「稲枝青楽団(青年団のような物)」を再活動させる。

活動の一環として講演会の講師に招いた近江上布の伝統工芸士・大西實さんの「妥協しない、嘘をつかない、プライドを持って仕事をする」という姿勢に惹かれ一方で心を込めた正直なモノ作りが必ずしも経済的に報われない現実も知る。
「大西さんの布をもっと売り出せないか」と思いついたのがふんどしだった。

馬場さんはかつて海外を旅した時、同宿の日本人男性がふんどしを下着や浴用タオルに活用する姿に感心し、以来、自身も下着として愛用してきた。大西さんも「若い人の考えることやから、きっと楽しいやろう」と麻布の提供を快諾した。

青楽団メンバーらが自宅で縫製や包装を手がけ、今年1月からイベントなどで販売を始め、既に100枚以上売れた。「夫や息子に」と手に取る女性が多く、「私もはいちゃおうかな」との声も。収益は来年夏に計画中の音楽祭の資金になる。馬場さんは、ふんどしの向こうに地域の人たちの笑顔を思い描く。

ふんどしは麻100%のほか、綿やシルク混もあり、1枚2300円。》

との事でした。記事の内容を若干手を入れましたが、後半の管理人の知らない部分はそのまま紹介させていただきました。


↓大西さんの講演はこのブログでも2009年1月11日に紹介しています。
『稲枝の麻と麻織物』
http://blog.goo.ne.jp/hikonejou400/e/af54b6edeb77e1856ba83e94da7f8092



この活動の中心となっている馬場昭さんは、管理人が所属する『どんつき瓦版』編集部の立ち上げ当時からのメンバーで、創刊号ではTOPページの記事を書いてくれた人です。
その後は、新聞記事にもあったイベントを開催する夢を大きくされる為に、記事中心の『どんつき瓦版』に籍を置きながらも、無くなっていた稲枝青楽団を復活され青楽団の活動を通じて稲枝発掘に貢献されている好青年です。

先日の“肥田城水攻め450年”のイベントでも青楽団は後援として大きな活躍をされていました。
ここまでの努力をされたのは、馬場さんの地元を愛する力があってそれに共感した仲間が居てこその事だと思います。
この記事を読んで改めて、『どんつき瓦版』としてこれからも連携プレーで楽しんで地元発展を目指したいと思いました


一部ネット上の話題では、このふんどし「2300円は高い」との意見もあるようですが、近江上布は麻を使った物で、今は麻がなかなか手に入らず記事に出てくる大西さんも、苧麻を探したりして苦労されています。
また麻は布にするのも様々な工夫がいる物で、近江上布に近付ける為に行われる工程には大変な手間が掛っています。
生産者が少ない分、どうしても供給が少なく高価になってしまいますがそれでも安くされているくらいなんですよ。
コメント
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