「吾、15にして学に志し、30にして立ち、40にして惑わず、50にして天命を知る。60にして耳順(耳にしたがう)、70にして心の欲するところに従って矩(のり)をこえず」(孔子)
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発達心理学という領域がある。
生まれてから死ぬまでの心の変化の規則性を探ることを目的としている。
かつては、青年期までが研究の対象であった。
青年期を心の発達の完成期――「完態」と呼ぶーーととらえて、そこに到達するまでの過程を、事細かに探ってきた。
しかし、エリクソンという発達心理学が、生涯発達という考えを提唱してから、発達研究の時間的な射程を、青年期から、一気に、死の時期まで延長されることになった。
エリクソンの提唱した生涯発達の8段階モデルは、心理学のどの教科書にも出ている。
ところが、孔子は「論語」で、すでにこんなすごい洞察をしていたのである。
これは、エリクソンの言葉を借りるなら、各発達段階――孔子では年代になるがーーで解決のための努力すべき発達課題を見事に指摘したものということになる。
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発達心理学という領域がある。
生まれてから死ぬまでの心の変化の規則性を探ることを目的としている。
かつては、青年期までが研究の対象であった。
青年期を心の発達の完成期――「完態」と呼ぶーーととらえて、そこに到達するまでの過程を、事細かに探ってきた。
しかし、エリクソンという発達心理学が、生涯発達という考えを提唱してから、発達研究の時間的な射程を、青年期から、一気に、死の時期まで延長されることになった。
エリクソンの提唱した生涯発達の8段階モデルは、心理学のどの教科書にも出ている。
ところが、孔子は「論語」で、すでにこんなすごい洞察をしていたのである。
これは、エリクソンの言葉を借りるなら、各発達段階――孔子では年代になるがーーで解決のための努力すべき発達課題を見事に指摘したものということになる。