月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

40'sを想像する力

2006-08-13 21:15:05 | 民俗・信仰・文化-時事・コミュニケイション-
 60's 70's 80's なんて言葉をよく耳にします。
 ビートルズは最近の若者もよく聞きます。
 パブリックエネミーや、ブルーハーツを好んで聞く若者も少なくありません。
 彼らが活躍した時代に思いを馳せることも、少なくないでしょう。

 だけど、あんまり耳にしない40's。これは、第二次世界大戦の時期と重なります。
 原爆・終戦が1945年の八月。
 2005年で戦後60年がたちました。
 あのころの若者は80歳、そして、あの頃の乳飲み子ももう定年を迎えています。
 
 それは、その頃の体験を語る人がどんどん少なくなってきているということです。そして、そのことをリアルに想像する機会はどんどん減ってきているのです。それは、僕のような9条のこっとってほしーな派の人間も例外じゃありません。
 いろんなことを考えると「戦争やむなし」の結論にいきやすくなるかもしれません。ですが、その結論は、想像力を大きくマイナスしたゆえの結論であることを自覚しなければなりません。
 
 

自分がどう思おうと、、、、、

2006-08-13 20:54:00 | 民俗・信仰・文化-時事・コミュニケイション-
 とある縁で、小学生の体育指導について学生さんが発表する場に出ました。
 そこで、おなかに巻いたりできるくらいのゴムの輪をつけた鈴を、体育の教材として発明した方がいました。その鈴をおなかに巻いたり、振り回したり、足につけてみたり。小学生が個々の能力に応じて、いろんな音を出して遊ぶことが出来ます。非常に優れた教材だなと感じました。
 ただ、ひとつ気になったことがありました。
 それは、その鈴の命名です。
 外国で一般に使われてる人の名前と鈴を掛け合わせてつけたものでした。
 その名前を発表したときは、ほぼ全員が日本人ばかりのその場は笑いに包まれました。
 確かに、これがコメディアンのライブなら笑ってすませたかもしれません。
 でも、教員という国家資格をとろうとする者がその場において、外国の方の名前を洒落に使ってつけた名前の鈴を足につけてふりまわしたりするのは・・・・・
 少なくとも自分やその人の親の名前と同じだったらどう思うのか・・・?
 僕は、そのこと(「外国の方の名前を ある意味揶揄するような命名①に問題ないんでしょうか」といった内容)を発表者に質問しました。
 おおよその答えはこうでした。
 「親しみを持ってもらいたいと思ってつけた名前で、そのようなつもりでつけたんではありません。」
 ん百人いる人の中での発表だったし、時間が押していたこともありました。
 また、ん百人の中での好奇の目にも耐える自信がなかったし、大学の先生がそつなく答えてくれると期待して「分かりました。」と答えました。
 ところが、これは、あまり聞き取れなかったし、記憶もさだかではないのですが、おおむね命名者の意見を支持する形でまとめられたと記憶しています。正直、「なんでなんだ?」という思いでいっぱいでした。

 決して、僕は命名した人が悪意をもってつけたとは思っていません。
 また、教材も非常に素晴しいアイディアだとも思っています。そして、その教材に親しみを持ってほしいという熱意があるということも理解しています。
 ですが、いかに悪意をもっていなくとも、受け取る側は、どう思うかまで強制することは出来ないのです。少なくとも、自分や両親のなまえをこのような教材の洒落に使われたら、特に、それが外国での出来事なら、怒りを抑えきれないと思います。

①の箇所で「揶揄するとも受け取られかねない」という言い方をしていれば、もう少し違う反応があったのではないかと反省しています。



大学2 -図書館-

2006-08-08 21:49:29 | 民俗・信仰・文化-時事・コミュニケイション-
 何年か前、ノーベル賞をとった人達による講演会の、会場設営のアルバイトにいきました。田中さんを始め、各国から名だたる面々が集まっての講演会で、立見客が出るほどの盛況ぶりでした。
 驚いたことに、大学などで専攻した分野以外での受賞を受けた人が数多くいるそうです。そんな中の一人シドニーブレンナー氏がこんなことをいいました。
「専門外のことは学べないということはありません。大学には図書館があるからです。」
 かつて通っていた龍谷大学は、僕が読みたい日本史や宗教に関係する本が充実していました。ただ、それは僕が属していた学部のキャンパスではなく、違う学部のキャンパスでした。でも、図書館の人に顔を覚えられるくらい通いました。
 このような自分の身の上もあり、シドニーブレンナー氏の言葉は、本当に心に響くものでした。
 公立大学の図書館は、一般の図書館よりもかなり遅くまで開館しており、また、学外者にも公開されています。つまり、僕のように働く人にとっても使い勝手のよいものとなっているのです。近所に公立の大学がある方、ふとした疑問や読みたい本、知りたいことがあるのでしたら、是非足を運んでみてください。
 きっといろんな発見にであえるでしょう。