月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

297.運転手が新型コロナ感染防止のために直すべきこと(月刊「祭」2020.8月3号)

2020-08-12 21:03:00 | 新型コロナと荷役の政(まつりごと)

●愚か? やる気がない?
むしろ感染拡大を狙ってる?国交相と運送大手のトップ
 自分の働いている業界の大元にこんなことは言いたくはありませんが、上のどれかしか考えられません。
 自粛期間中であっても運送業は営業せざるを得ません。その中で必要なのが、どのように感染防止をするかの教育ですが、「三密を避けましょうや、手洗いうがいきっちりしましょう」などと幼稚園の子どもでも言えることを壊れたテープレコーダーのように唱えるだけです。
 少なくとも大手なら協力会社と宣う実質下請けの会社の運転手にも教育するべきですが、「何が何でも」そういうことはしていません。もはや、何が何でも感染させてやるという固い意志すら感じてしまいます。
 彼らがすることといったら、感染したことを隠すくらいでしょうか。このままでは、運転手は感染者だらけになる可能性も考えられます。そこで、再び感染防止法を考えてみました。前の記事で似たようなことも書いていますが、当てはまる人は特に気を付けてください。

×荷物、伝票など自分のもの以外を触った後、手洗い消毒なしで、ハンドルを握る
 ↓
◯荷物、伝票、ドアノブ、はしご等をさわったら石鹸で手洗い、無理なら消毒をする。消毒前にハンドルなどを触ってしまったらそこも消毒する。
 運転席中で飲食をする運転手も多々います。その時に必ず手を綺麗な状態にしていることが必要です。見る限りでは実行していない方がほとんどでした。
 なぜ、大手企業や国交相はこのへんのことを厳しく注意・指導しないのでしょうか。時々、これをしてほんの1分出発が遅れることを好ましくないと思っている空気を感じることもあります。

×休憩に飲み物を手洗い、消毒なしで、飲む。
 ↓
◯飲む前に、手洗いか消毒をし、口をつけるところも洗い流すか、消毒をする。
 暑い季節によく見る風景です。誰の飛沫が飛んでいるか分からないものを触った手でそのまま、飲むのも良くありません。

×××作業が遅れるのをばはかり、手洗い消毒をせずにすます。
  ↓
◯◯◯作業中が少し遅れても感染防止を徹底させるべき
 

編集後記
 危機感がない。やる気がない。むしろ感染拡大を狙っている。各業界のトップはそう言われても仕方ありません。経済回すために必要な教育がなされないことに、憤りを覚えます。


 

292.運転手の感染予防策を考える(月刊「祭」2020.7月2号)

2020-07-24 19:10:00 | 新型コロナと荷役の政(まつりごと)
●感染再爆発とヤマト運輸ドライバーの感染公表
 緊急事態宣言解除もむなしく、再びもとの木阿弥になってきています。高温下にもかかわらず、1日の新規感染者数が300人を超えるのは、かなり危険な状態といえるかもしれません。運送業界でも、超大手のヤマト運輸の南京都主幹支店京都祇園センターのドライバー4名が感染しました。
 本来なら企業イメージを保つためにも公表は控えたいところですが、あえて公表するところはさすが大手といったところです。しかし、せっかく勇気を出して公表したにもかかわらず、原因と改善案を業界全体で共有できていなければ、大手としての社会的な責務を果たしたとは言い切れません。

●感染予防法の共有
 ここで、極めて残念なのが、感染予防策を業界全体で未だに共有できていないことです。たとえば、このような案が正しいのかどうか、もっといい方法があるのかどうかを、業界全体で考えねばなりません。
 主導すべきはもちろん国交省です。残念ながらゴートゥーとやらの利益誘導には熱心でもこちらのほうには全く関心が払われていません。

●作業中の消毒を待つ余裕
 基本的な方法は、概ねこのようなものだと思います。とにもかくにも、荷物を持った後、手指洗浄あるいは消毒をしていない状態で車にならないことです。
 さて、このような対策を徹底するためにも、現場での周知徹底が必要ですが、知る限りでは到底できているとはいえません。「早く作業をすること」が優先され、手指消毒を念入りにしている人を見ることはほとんどありません。
 手指消毒をするのは「仕事を遅らせる自分勝手なこと」ではなくて、公共の利益、会社の利益のためであるという認識が必要です。それは、一人一人の職員の心がけも大きいものですが、やはり、各業界のトップが徹底的に声かけをしないといけないのですが。。
 この国でそれを期待するくらいなら、ドラゴンボール でも探すほうがましかも。。と思ってしまう時があります。

●もし、仕事中で新型コロナに感染したら
 各企業には従業員に対して安全配慮義務があります。それは、物品の供給だけでなく、感染予防教育も必要とされています。もちろん、感染したことによる保証も求めることができるとのことです。

 参考はこちら(中野明安「3密会議強要や社内マスクNG…トンデモ企業が抱える訴訟リスクを弁護士が解説」『ダイヤモンドオンライン2020.05.12』



271.運転手のシャワー問題2. 備え付けシャワー案(月刊「祭」2020.4月4号)

2020-04-27 17:11:00 | 新型コロナと荷役の政(まつりごと)
●シャワー問題のはじまり
 新型コロナウイルスの感染リスクが高いとされるシャワー室は、給油所のものが相次いで閉鎖されました。しかし、全国の大型車運転手などの要望を受け、宇佐美の給油所などが、10分以上の感覚を開けるなどして再開されています。
 とはいえ、やはり、そのリスクが完全に廃されたとはいえず、その改善が喫緊の課題であることは言うまでもありません。
 改善法をいくつか提示した後で、トラック備え付けシャワーの案を提示します。

1 何よりも、最悪2日に1回は帰れる運行
 これは、雇い主の意識の高さが問われる問題です。「社員やその家族の安全を最優先に」考える場合、すぐにでもこれらが実施されるべきです。
 とはいうものの、運行管理者にとっては極めて頭の痛い問題になりそうです。
 
 

2 紫外線ライトの設置?
 米政府の発表によると、紫外線により新型コロナウイルスはかなりの量死滅するとしています。本当なら朗報です。
 しかし、①論文がまだ出ていない点、②トランプ大統領が体に消毒液を注射すればいいなどとかなり迷走した発言をしている点、③3種類の紫外線(人体に影響のないUVA、ちょっと悪影響のあるUVB、極めて悪影響があるけど新型コロナの兄弟分のサーズには効いたUVC)のうちどれが効果があるか我々は知ることができない点などから、どこまで効果があるか疑問です。
 あくまで、期待をこめての提案です。


3 間隔をあけて順番待ち、シャワー室の換気
 淡河SAなどで見られています。間隔をあけてシャワー待をしています。写真にうつっている椅子が順番待ち用のもので、シャワー室の外にも置かれています。
 とはいえ、換気の良さは疑問が残るのが、個人的な感想です。



●トラック備え付けシャワー
 トラック備え付けシャワーの案を考えてみました。実現可能かどうかは未知数ですが、業者さんに、提案するのは悪くないと個人的には考えています。


①全体図
 給油所などで水を入れてもらって、シガーソケットで長時間かけて水を沸かす。それを、簡易テントのようなものの中で浴びるというものです。




②車内図
 水の入れものは、ウォーターベッドのような、ある程度形が変えられるようなものがいいでしょうか。同じくシガーソケットから、シャワー口に水を出すシステムです。水は、電力を考慮すると、長時間かけて沸かすことになりそうだと理科が苦手な元小学生の理科を担当した管理人は考えています。



③簡易シャワー室
 簡易のシャワー室は、折り畳み可能な物ができないか考えました。とはいえ、この中で素裸になるのは抵抗があり、水着でのシャワーになりそうです。


編集後記
 新型コロナの防疫に関して、
①どのような時に手を洗えばいいのか
②どうすれば菌は死滅するのか
が、はっきり分かりにくいと思う時があります。また、言われたから「しゃあなしにやる」感もよく感じる時もあります。
 例えば各企業、各業界で、予防の方法をマニュアルとして出せているのか。そこには、この国のトップに君臨する方々の意識の低さが垣間見えます。予防する気持ちちだけでは、感染リスクは変わりません。分かりやすく、予防する方法を各業界で提示することが、求められています。
 
 


270.用を足す「前」に-手洗いの留意点-(月刊「祭」2020.4月3号)

2020-04-27 12:08:00 | 新型コロナと荷役の政(まつりごと)

●この記事のポイント
 ①いろんな人が触る物を触ったら手洗い
  (取手などをさわっていたら用を足す前にも手洗い)
   ②手洗いの前に蛇口洗い、取手消毒。
 ③マナー<防疫 足で閉めてでも、菌を持ち込まない

●緊急事態宣言を受けての町の様子
 緊急事態宣言を受けて街の様子が新型コロナ対策を考えたものに変わっていっています。また、サービスエリアなどでも念入りに手洗いをする人の姿も見られます。
 しかし、物に何日か留まるという新型コロナウイルスの性質を考えた手洗いができていない人や、できる環境にない場所もあるので、留意点をマンガにしてみました。

●手洗いのポイント














269.運転手のシャワー問題を直訴しよう-荷役の政(まつりごと)-(月刊「祭」2020.4月3号)

2020-04-19 19:34:00 | 新型コロナと荷役の政(まつりごと)
●新型コロナ流行下のシャワー閉鎖
 新型コロナ流行下において、例えばWHOなどは帰宅後すぐのシャワーを推奨しています。しかし、その一方で高湿度で換気が悪く不特定多数の人が使うシャワー室は、感染リスクの高い場所となっており、各給油所などで開放していたシャワー室が相次いで閉鎖されております。つまり、浴びると感染リスクが高いところに飛び込まないといけないし、浴びないこともまた、リスクを高めることにつながります。
 なかなか帰れない長距離運転手にとっては、「シャワー問題」は、きわめて重要な問題になっているし、このシャワー問題を放置することで、日本の物流はストップする危険にさらされ続けることになります。そこで、これらを管理する国交省へのメールの文案を考えました。
 コピペでもかまいませんし、自分で書き換えてもかまいません。また、国交省だけでなく、ネクスコ、各自動車会社、各マスコミ、運輸労連などへのメールも有効だとおもわれます。
 とにかく、数は力なり。運転手のみなさん、国民の皆さん、ご協力お願いします。

 リンク先の自動車関係→2.トラックからメール送信ホームにいきます。
---これより---
 国交省御担当者様、国土交通大臣様
 新型コロナ流行下で我々国民のために、日中夜問わず働いてくださり本当にありがとうございます。私は大型トラック運転手として日々努めております。
 さて、我々長距離運転手にとっては、コインシャワーなどのシャワー施設が不可欠な存在となっております。新型コロナ流行下においては、ウイルスを洗い流す機能もあるシャワーはまさしく命綱でもあります。
 しかし、一方で不特定多数の使用、高湿度の空間は感染リスクを高める場ともなっており、ガソリンスタンドなどのシャワー施設では閉鎖があいついでおります。最近再開されるという話もありますが、依然として感染のリスクに晒されています。
 そこで、例えば以下のような対策をたて、リーダーシップをとってくださるよう強くお願いいたします。

①換気率のよいシャワー施設の新設
②トラックそなえつけ、たとえばシガーソケットで湯をわかせるシャワーシステムの開発
③すくなくとも2日に1回は帰れる物流システムの構築





268.手洗い+手袋洗い+殺菌+横乗り-新型コロナ予防のための運転手の手引き2

2020-04-12 20:03:00 | 新型コロナと荷役の政(まつりごと)

どこにウイルスは付着するか

 現在研究中とのことですが、こちらの記事によると、

プラスチック、ステンレスなど最長2-3

ダンボール→24時間

感染力を持ったままウイルスは生き残ると言われています。


手洗い

 これに尽きると思われます。こまめに手を洗いましょう。

 小型トラックで宅配を担当する方には難しい点もありますが、飲食の前に手洗いを必ずしましょう。

 特に気をつけるべきタイミングとしては、荷物を触った後は必ず洗うか、消毒をするということです。


手袋の管理

 手袋を積荷の中にビニール袋などで保管しておき、作業前につけます。

 使わなくなったら、タッパーに塩素系消毒薬(次亜塩素酸ナトリウム・例えばキッチンハ×ター)を水で薄めたものにつけて、殺菌しておきます。

 キャビンの中に手袋を持ち込まないことを特にお勧めします。


運行の例

箱部分に手袋、塩素系消毒薬(次亜塩素酸ナトリウム・例えばキッチンハ×ター)を水で薄めたタッパー、スプレーを置いておく。


食品以外

宅配時に、荷物の体に当たる部分に吹く(許されれば、いや、許されるべきでしょう。)


全ての宅配が終われば、手袋はにつけておく。


手洗いをして車に乗る。

 


車の殺菌

 アルコール消毒液が不足しています。物は塩素系消毒薬(次亜塩素酸ナトリウム・例えばキッチンハ×ター)を水で薄めたもので拭くなどして、代用せざるを得ないかも知れません。

 ハンドル

 ドアノブ

 箱の観音扉や

 ウイングなどの開閉部

 変色等のリスクがあるかもしれません(管理人には分かりません。)が、は今回ばかりは仕方ないと思われます。


 会社によっては、一人一台のトラックてはなく、同じトラックを何人かで乗るシステムになっているところもあります。そのような方は、特に注意すべき点と言えるでしょう。可能な限り、一時的にでも一人一台が好ましいと思われます。



横乗り(数人での運行)

 同じ車で何人かに乗る場合の注意です。

マスク着用

窓をあける。

可能であればプラ板などで人と人の間に衝立を立てる。


 マスクは自分がウイルスをもっていても飛沫(くしゃみなどのつば)を飛ばさないためのものとなります。また、口の中の湿度をたもつことで、喉の機能を守ります。

 また、窓開けによる寒気は効果的であるとのことで、こちらの記事で紹介されています。


後書き

とにもかくにも、具体的に何をすればいいかが分かればと思い、案を出してみました。決して完璧なものではないですが、感染の可能性を減らせるものだとは思います。

 


267.飲酒チェックを安全に-新型コロナウイルス予防の運転手の手引き1-(月刊「祭」4月1号)

2020-04-06 23:41:00 | 新型コロナと荷役の政(まつりごと)
●新型コロナウイルスの流行で迷走する政(まつりごと)
 新型コロナウイルスの流行は日本にとっても、戦後最大級の困難ともいえる様相を呈しています。残念なことに期待の政府の奮闘も、その対策が隅々まで行き届いているとは言い難いのが現状です。特に、管理人が属している物流業界・即ち、留まる人々に必要な物を送り届ける仕事も、一歩間違えれば、機能しなくなる危険性をはらんだまま、放置されているのも現状と言えるでしょう。そこで、今回は運転手一人一人が気をつけることの中でも比較的実行がしやすいと思われるものを書いていきます。

・難易度1 
飲酒チェックのマウスピース(ストロー)の洗浄あるいは、自前化
 飲酒運転が社会的な問題となり、法律によって機械に息を吹き込む飲酒チェックが、職業運転手に義務化されてから随分と時が経ちます。しかし、こと、新型コロナウイルスに関してはこの飲酒チェックが、感染のリスクをはらむものとなっています。
 管理人は個人用の飲酒チェッカーが渡されているので、特に問題はありません。しかし会社によっては、共通の機械を使い、マウスピース(ストロー)だけ変えて使う方式がとられています。
 そして聞くところによると、この使い捨てのマウスピースを誰もが手に取れるところに置いていて、それを運転手が手にして息を吹いて捨てるという方式のところがあるということです。平常時は、それでも問題はありませんが、現在の場合だと、そこに不特定多数の手が触れ、唾液が飛んでい流と思われます(厚生労働省の相談の電話窓口にて、担でこの中に、新型コロナウイルスの保菌者がいると、大規模感染の温床になるリスクが残ります。

→対策(厚生労働省の電話相談)
マウスピースは自分で持っておく。もちろん、ビニール袋に入れておくことなど、清潔に保管します。
 無理なら、チェック前に水道であらう。煮沸消毒だと15分かかるそうです(感染症情報センター Infectious Disease Surveillance Centerより)