昨年もなんとか韓国へ行きました。
その目的は輦(연・ヨン)。韓国の辞典などを見ると、高貴な人を乗せたり、位牌や仏牌を乗せたりするものだとありました。
形はまさしく、神輿そのものでしたが、韓国の固有宗教というよりは、仏教や仏教と習合した儒教のものという印象です。
日本の神輿も鳳凰や擬宝珠があることを考えると、神仏習合、どちらかといえば、仏教のものというほうが自然といえそうです。
とりあえず、ソウル(仁川)行きの飛行機を予約してから、どの寺に輦があるかを検索してみました。
見れそうなものは慶尚道(釜山の近く)に多くあるようでした。
訪れたのは慶尚北道蔚珍郡佛影寺(ウルジン郡プリョン寺)、慶尚南道統営市安静寺(トンヨン市アンジョン寺)、釜山市梵魚寺(プサン市ポモ寺)です。
佛影寺
安静寺
梵魚寺
●梵魚寺金魚輦●
そのうち古いもので見れたのは、佛影寺だけでした。しかも、安静寺ではもう輦はもうなくて、梵魚寺は修理中でした。そして、佛影寺は博物館そのものが閉鎖中だったのですが、特別に開けて見せてくださいました。勝手に公開するのは気が引けるので、ここでは写真を掲載できません。
とはいえ、全く掲載できないのは、あまりにもあまりなので、こちらを
この輦は、釜山市の梵魚寺駅の中にあった、梵魚寺関係の展示場に展示されていた「金魚輦」と呼ばれるものです。
↑棒端は龍のものが、多いようです。
↑螺鈿の細工。お日様が海の向こうから昇る絵のようです。海の向こうには「日本」があります。
作られたのは最近で、南北統一を祈願して作られたものだそうです。
南北の争いによって我が国は経済的に繁栄したことを考えると、少し複雑な気持ちになります。
統一が平和のうちになされることを願ってやみません。
編集後記
かなり遅れての1月号です。でもこの記事を発行したのは、2月も半ば。。
2月号3月号は3月にまとめて出す予定です。