月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

323.祭のウェブ資料(月刊「祭」2020.1月5号)

2021-01-31 14:10:00 | ブログ運営など

●屋台、だんじり研究ウェブページの先駆性
 屋台やだんじりの研究は、なんらかの研究機関に属していない在野の方たちによってなされてきました。粕谷氏や尾関氏らを除いては、その成果の発表の場は専らウェブページでした。
 三木では幸祭会秋月会(現在は掲示板のみ)、横山氏(閉鎖)、播州東側はナメラコゾウ氏、播州西側はN氏ら四神会・播州祭礼研究室(ホームページ閉鎖、枝ページがいくつか残っている)の活躍によって、どこにどんな屋台があるのかを手軽に知ることができるようになりました。
 とにかく現場に行って生のものを観察、記録して公開するというシンプルな方法の積み重ねは、屋台研究の大きな手助けとなりました。さらに、指導要領の改訂などで、小中学校で地域の祭などの学習の機運が盛り上がった時も、教材作成に大きな助けになったと思われます。
 現在、明石市が布団太鼓プロジェクトでインターネットのサイトを作っています。リーダーの藤本氏も祭関係者からの叩き上げであり、神社ごとの編集方法は上記のサイトの方法を踏襲しています。

●月刊「祭」の功績!?
-動画との連動-
 さて、上の名だたるサイトに比べ少々(かなり)見劣りのする我が月刊「祭」。内容はともかくとして、自分でも最近気づいたのですが、そこそこ新しい取り組みをしていました。それが動画との連動です。
 屋台やだんじりの研究は掛け声や担ぎ方などの研究が不可欠です。このブログでは、文章+参考画像ならぬ参考映像をYouTubeと連動して掲載しています。

●ウェブ資料の問題点
 さまざまな先駆性、利点が見られるウェブ資料ですが、問題点も見られます。

①優良サイトの閉鎖
 上で掲げたサイトの中で、秋月会、播州祭礼研究室は閉鎖されてしまっています。諸処の事情で閉鎖されてしまった場合に、絶版の本を図書館まで見に行くというようなことはできなくなります。
 管理人も親ページとしていた「祭と民俗の旅」はYahooジオシティーズの閉鎖に伴い、幕を閉じました。

②参考文献としての使用
 管理人は某学会に原稿を投稿した時に、播州祭礼研究室と播州祭り行脚のウェブサイトを参考文献として挙げました。その時は、いつ閉鎖されるか分からないウェブサイトは参考文献として相応しくないという批判を受けました。正直なところ、そこ以外で参考にできる文献がないからそれをあげていたので、かなり腹が立ったのが本音です。同じ学会でその7年後にはウェブサイトを参考にしたものが通っていた(通った論文はめちゃよかった)ことにも、疑問を感じてしまったこともありました。
 でも、後々その学会の言い分にも一理あることを思い知らされました。それが、播州祭礼研究室、秋月会のサイトの閉鎖です。「いつ閉鎖されるか分からない」が自分にも起きました。
 とはいえ、いつ閉鎖されるかわからないからといってそれを挙げないというのは間違いです。自身が参考にしたものは堂々と挙げるべきです。それが、先行研究をした方へのマナーと言えるでしょう。
 そして、いつなくなるかわからない当該ページを画像として保存しておくことで、再現可能性を担保しておくことが好ましいと思われます。

③コピペにご注意
 無断コピペはされるものとある程度は割り切る必要がありそうです。個人的には、就職活動優先の学生がやっつけ仕事でコピペしてレポート提出してギリギリ単位をとるといったケースは、片目をつぶるというか気づきようがないしあきらめています。気づいても目をつむるとおもいます。
 しかし、それをその道のプロがやるというのは、×です。

322.階段チャレンジ(月刊「祭」2020.1月5号)

2021-01-28 11:51:00 | 学習-体作り-
●播州三木のリバウンド王
 この記事で息巻いたのもむなしく、見事にトレーニングは挫折しました。気軽にできる運動量ではなかったのが、挫折の要因ということにしておきます。体重も見事にリバウンド。
 そこで、ぐーんとハードルを下げて努力目標と達成目標を立ててみることにしました。

●階段チャレンジ
 大宮八幡宮の氏子ということで、明石町の屋台蔵から石段を登り、本殿の石段を登り切ったらゴール。おおよそ144メートルくらいの距離です。そのタイムを記録することにしました。






↑1月3日の記録

↑1月26日の記録
大幅に縮めることができたのは、道の明るさだと思います^_^;

●腿上げ100回 ◯セット
 タイムを縮めるためのトレーニングとして、腿上げ100 回を何セットか行うことにします。
 実は10セットにしようかと思ったのですが、続けることを優先しました。



321.政(まつりごと)の原則(月刊「祭」2020.1月4号)

2021-01-27 14:31:48 | 教育の政(まつりごと)

●祭で政(まつりごと)の過去
 今は政教分離が原則でしたが、かつては祭・占いの結果で政(まつりごと)が行われていました。もちろん、完全な占いのギャンブルというより、忖度がかなりあったとは思いますが。。
 現在は祭政分離の社会ですが、依然として政治の影響を祭は受け続けています。そこで、月刊「祭」でも管理人自身が関係の深い(かった)教育荷役それぞれの政(まつりごと)についてカテゴリをもうけています。

●疑わせない仕様の学習指導要領
 このブログでも政(まつりごと)の基本について書いていませんでした。

①持つ者は自分に有利なシステムをつくろうとする。

 どこかで聞いたような何を今更な言葉ですが、社会科の学習指導要領にもこの類のことは書いていません。
 その影響は、たとえば「報道の教育」でもスポンサーの存在は小学生の教科書には書いていません。もちろん「スポンサーの顔色で内容が決まる危険性がある。」なんてことも書いていません。
  
騙されないために学ぶ

なんてことは、学習指導要領に書けませんが、民主国家を名乗る以上、①くらいの内容はもりこんでほしいものです。


320.京大探訪-①十勝史はなぜ経済学部に?②神社が現れた!?(月刊「祭」2020.1月3号)

2021-01-26 19:14:00 | 民俗・信仰・文化-伝承・信仰-


①十勝史はなぜ経済学部に?
  昨年の1月、酒井章太郎「十勝史」(帯広町)1907という本を求めて、京都大学を訪れました。この本を手に取るのは実に14年ぶりのことでした。この研究で使った本で他にも何か書いていないか確かめるためでした。
 検索すると一番近いところで京都大学にしかありません。希少本で「十勝史」という「歴史書」なので史学系、人文科学系にあるのが、マツオタ本を探していたときのパターンでした。が、なんと所蔵しているのは経済学部
 今から15年前の管理人も、ホンマにあるんやろかという疑いの気持ちでいっぱいでしたが、本当にあって驚いたのを覚えています。書いている内容を確認、コピーをとりました。

 そして、裏表紙を見たときに経済学部にある理由がわかりました。












↑「三井徳宝」「保険代理」 「卸」「小売所」などなど。三井徳宝という企業の広告です。本の後も数十ページにわたっておそらくスポンサーと思われる帯広のお店の広告が掲載されていました。
 現在では公共事業としておこなわれることが多い地域史の編纂ですが、民間でスポンサーと共同で発行したものもあるという資料です。本そのものが当時の経済の資料となるということで、経済学部に置いてあるようです。


②神社が現れた?

 昨年1月9日訪れると小さなお宮さんが、、














 センター神社、合格祈願でした。
 どこぞのマツオタ月刊誌のボンクラ管理人は、センター試験の申し込みを忘れたということもここの神さんはお見通しかもしれません。バチがあたらないように、そして、頭だけではなく心もいい人が京都大学に受かるようにお祈りしてきました。



319.祭用語をiPhoneで音声入力してみた(月刊「祭」2021.1月2号)

2021-01-08 08:45:00 | 屋台・だんじり・神輿-組織、祭全体、社会との関わり-
●必要不可欠となってしまったスマホ
 現代社会において、スマホは「あれば便利」というより、「なければすごく不便」な文明の利器となってきました。祭の中でも、青年団やおっさんグループでライングループを作っているところは多いと思います。
 さて、そんなスマホのハイテク機能!?の一つとして挙げられるのが、話したことが文字に変換される音声入力機能です。とはいっても、完璧ではありません。
 そこで、今回は祭用語を音声入力してみました。?は結果、Aは言おうとした言葉です。大きく隔たりがあるのは、管理人の滑舌の悪さか、機能の未発達さによるものかは定かではありません。
 
?森屋で屋台、鳥屋で野菜
A.反り屋根屋台

?うどん屋で屋台
A.布団屋根屋台
 
?神輿ありがたい、長田8大、まだ型8大

A.神輿屋根屋台、灘型屋台、灘型屋台

?あ星型8大

A.網干型屋台
 
?水引マーク
A.水引幕


?ゴーランだけ
A.高欄掛け
 
 天野正宣
A.海女の玉取り
 
?愛生家さあ
A.アヨイヤサー
「愛が生きる家さ」というのはあながち意味は間違いではないのかもしれません。


 
 

318.秋祭ができる条件(月刊「祭」2020.1月1号)

2021-01-02 13:46:00 | 新型コロナと祭、民俗
●続くコロナ禍
 管理人は大袈裟に言いすぎたかなと思いつつあった矢先に、再び新型コロナが日本でも猛威を奮いつつあります(東洋経済オンラインの国内感染者統計)。
 少しだけ明るい話題としては、さまざまな問題があるものの、ワクチンができつつあるということです。気になるのは祭ができるか(ここでは神事のみでなく、屋台だんじりなどの賑わいものを例年通り出せること=祭ができるとします。)どうかです。
 今見る限りでは今年も厳しいというのが実情に見えてきます。が、まだまだ諦めたくはないということで、どのような条件が揃えば祭ができるのかを考えていきたいと思います。

●確実な治療●
 管理人が少しだけ希望を持っているのが、ワクチンがそろそろ出回るのかもしれないということです。あまり聞かない、副作用が強いなどの話も聞きますが、「もしかしたら」という期待はどうしても強くなります。

●オリンピック の中止、延期●
 現時点で、各国から選手を招くのはやはり危険と言わざるを得ないと思われます。しかも、医療関係者のボランティア招集て。。。
 「オリンピックをしたから、祭ができる」可能性より、「オリンピック をしたことによって、祭ができなくなる」可能性の方が高くなると言わざるを得ないでしょう。オリンピック も個人的には楽しみですが、祭と天秤にかけると圧倒的に祭です。

●夏前に緊急事態宣言をして、新規感染0を2週間ほど続けたのち解除
 本来なら昨年にするべきだったと思われます。昨年は感染爆発前夜状態で解除がなされてしまいました。歴史的な評価を下すならば、「近隣諸国の対抗意識から解除に拙速さが見られた」というのが妥当となってしまいます。
 ワクチンに頼らない場合はどうしても、緊急事態宣言がまた必要になると思ってしまいます。

●編集後記●
本年もよろしくお願いします。
 今年の4月でなんと九周年を迎えるこのマツオタ月刊誌。とりあえず、カレンダーを作ってみました。大判の印刷に耐えうるものではありませんが、スマホなどの壁紙にどうぞお使いください。