月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

379.大盛況の大宮八幡宮初詣(月刊「祭御宅」2022.1月1号)

2022-01-01 22:24:08 | 民俗·信仰·文化-その他祭-
●コロナ禍がやや下火の中の正月
新年明けましておめでとうございます。
昨年は月四回を目標としていましたが、10月より多忙になって更新できていません。
コロナ禍もやや下火になり、少しずつ三木の町も活気を取り戻しつつあります。まだまだ油断はできませんが、今年こそは安全な環境の中で、目一杯祭りをしたいものです。


大宮八幡宮の初詣に今年もいってきました。
いつもは混雑の元旦をさけていたのですが、今年は姉夫婦とともに、お参りにいきました。聞くところによると、
「階段下までならんどる」
とききましたが、管理人は拝殿の階段下までのことだとおもっていました。
で、実際のところは









拝殿の階段の下から

鳥居までつづいています。写真はありませんが鳥居の向こうの84段石段下まで、ずっと行列はつづいていました。
我々は行列にならばずに、拝殿したから二礼二拍手一礼してきました。

鳥居の左手には、カステラ焼きとクレープをもとめる行列が。

●準備
 管理人も代理で、昨年の12月18日、新年を迎える準備のお手伝いをさせていただきました。幟をたてる、しめ縄を張り替える、鈴の綱にかけられた五色の布の付け替え、掃除などが主な仕事でした。




●幟の数
 たしか幟の数を22本たてました。氏子は21か町です。平田のみ2本長いものがたちます。これは、平田と高木が昔神撰(かみさんのおそなえもの)を秋祭りのときにそなえていたことに関係するのかもしれません。高木でないのは、高木はお旅所があるからここでは平田の顔をたてるということでしょうか??
「初詣」=「氏神詣で」の認識が強い土地柄が垣間見えた正月のにぎわいでした

編集後記
コロナ禍もやや下火になってきたとおもったらまたふえはじめました。毒性の弱いものが新型コロナの主流になってくれれば、新型コロナも「ただの風邪」になってくれるかもしれません。
今年こそはなんとか祭りをしたいものです。そのためにも、安易な楽観論、根性論にとびつかないようにしたいものです。



375.○かず商店探訪記-祭の露店だけでも体験したい-(月刊「祭御宅」2021.9月2号)

2021-09-18 01:38:53 | 民俗·信仰·文化-その他祭-
●屋台が担がれない祭、そしてもう一つの屋台(店)
 今年も新型コロナ流行により、播州各地の屋台の運行や宮入、練り合わせが中止となりました。そのような中で、我々屋台関係者以上に大変な思いをしているのが、屋台(露店)関係者です。祭の混雑があってこその商売なので、屋台運行が軒並み中止で、どうしているのだろうと思っていました。

●国道175号線の唐揚げに惹かれて
 さて、明石の図書館への道中で国道175号線を南下していると、左手に写真のような看板がありました。管理人は唐揚げに惹かれて車を止めました。別々の看板なので、いろんな店舗が入っているようにも見えます。


残念ながら、唐揚げはもうやっていないとのことでした。しかし、たこ焼き、カステーラの他に、「オヤジのおでん」、「タコ煮」などがメニューにありました。ちなみに、別店舗に見えたのは一つの店でした。「タコ煮」もウマそう、「オヤジのおでん」はどんなおでんなどなど、食欲をそそります。


そなえつけの消毒液噴射機に手をかけ、たこ焼きを注文しました。どれもウマそうとおもいつつジャンボたこ焼き小を頼みました。小とはなばかり、ジャンボはその名のとおり、六個入りでしたが、一個が大きくて腹一杯でした。
タコもかなり大きくて美味しかったです。

●○かず商店の自前店舗
そして、管理人が興味を惹かれたのは、店員さんが「祭楽」と書かれた制服をきていたことです。祭好きなんですかと質問したところ、このお店の名前と店舗ができたいきさつを聞かせていただきました。
店の名前は○かず(まるかず)商店で、本来は祭での露店商を生業としているそうです。高砂市の高砂神社、曽根天満宮、明石市の御厨神社などで出店していて、カステラの美味しさが、知られているようです。管理人もなんか聞いたことあるようなきがしてきました。
コロナ禍なので祭の出店機会が減り、自社の資材置き場として利用していた土地に、自分たちでコンクリートをぬるなど、駐車場以外は手作りで店舗を構えたとのことです。
ほかは、パチンコ店などで出店しているそうですが、コロナ禍中での商売は非常に厳しいものがあると言っていました。そのような中でも明るく接客してくださる店員さんに頭が下がる思いがしました。
露店では店舗ごとに扱う商品が違いますが、会社が複数の露店をあつかっています。その魅力を凝縮した店舗になっていました。個人的には、タコ煮が気になっています。

●露店=祭になくてはならないもの
 我々の祭も、露店商があってこそより楽しくなるものです。また、屋台運行のために露店のかたずけなどを待ってもらうなんてことも、良くある話ではないでしょうか。楽しませてくれ、そして、屋台の運行にも理解を示してくれる露店は今となってはなくてはならないものになっています。そして、やっぱりあの味が恋しくなるものです。
屋台が出せない今、今回紹介させていただいた○かず商店のような露店だけでも体験できる場へ行くのも一興です。


謝辞
 今回は○かず(まるかず)商店の方に、写真掲載、店舗掲載の件を快諾していただきました。そのことにより、360円の出費で美味しいたこ焼きと、かねてより扱いたかった露店商の記事を掲載することができました。改めて感謝申し上げます。






365.大宮八幡宮祇園祭の法被(月刊「祭御宅」2021.7月3号)

2021-07-11 01:48:49 | 民俗·信仰·文化-その他祭-
●大宮八幡宮の祇園祭
7月18日、三木市大宮八幡宮で祇園祭が行われます。管理人も代役として法被を着て参加することになりました。法被にも秋に屋台を担ぐためのものとはまた違う特徴があったので、紹介していきます。
その前にひとまず祭の概要を。
大宮八幡宮は九社八幡宮などと江戸時代は呼ばれたように、九柱の神さんが鎮座されてます。そのうちの一柱が祇園祭の神さんであるスサノヲノミコトです。
↑祭当日は神事のみですが、神道護摩といって、修験道の護摩焚きの神道版が宮司さんによって行われます。護摩壇は常時あるものではなく、祭前に役員によってつくられます。

↑提灯もあげました。

↑茅の輪くぐり用の茅の輪。美嚢川から茅を刈り、つくられたものです。神戸の神社などにも茅はお分けするそうです。参拝者は8の字にくぐります。

●祇園祭用法被
文字、図柄
↑「茅」の文字とそれをかこむ茅の輪。下側は輪がつながっています。

↑市民憩の会の文字。どのような団体かネットで調べたけれど分かりませんでした。
↑祇園祭には原則、各町の宮総代と副総代が参加します。なので、各屋台ではなく、より小さな単位の各町に二枚ずつ法被が配られます。管理人の法被には「大日」の文字が縫われていました。

機能
(色)
 祇園祭は猛暑の中行われるので、それに対応していると思われます。まず一つ目が色。秋祭りの法被は新町の黄色以外は、黒、紺、深緑、青と色の濃いものばかりです。しかし、祇園祭のものは白地になっています。これで、日光による気温の上昇をおさえることができます。
(袖)
袖も秋祭り用のものよりも短く、七分より短い五分袖といえるくらいの長さです。

デザイン、機能ともに祇園祭ならではの工夫がなされていることがわかりました。